ゆりかご果樹園

山の畑に水を運ぶ。


前回の雨降りで、相当量の水分を与えられたと思っていたが、やはりこの夏の暑さは異常。


果樹畑のジャスミンやクチナシは、またもやしなだれ始めてきた。




以前までは、ペットボトルに水を入れて運んでいたが、水の量が少なく焼け石に水の如しであった為、新しく入れ物を用意した。



20㍑入りのポリタンクである。


ホームセンターで見つけたこのタンク。

これなら大量の水を畑には撒ける!と気分よく2つも購入。



しかし、その重いこと。

こりゃ2つは無理ばいと、結局一つだけしか水を入れなかった。



家でドップリと水を詰め込んで運んでみたが、この猛烈な暑さの中。

車まで運ぶのからして一苦労。



山の畑までの坂道を上がる時には、何度も立ち止まりながら果樹畑に持ち込んだ。


クチナシやジャスミンの株元に水を注いだ後は、スモモや桃にも水を与える。





酷暑に耐えるスモモを横目に、株元の草を刈っていたら、思いもよらないことが起きた。


草むらに踏み込んだ左足の下から、バタバタと暴れる動物の反応。

聞いたこともないような叫び声。



驚いたのは私も一緒。


すぐさま左足を上げて飛び退いた。



バタバタと慌てふためき出てきたのは、なんと鳥。


茶色い羽に、前方の木に飛びうつる姿。




雉。

桃太郎さんのお供のキジである。


この個体はメスである為、雄のような目立つ羽は持ってはいない。




このキジ。

田舎である私の住む島では、割りとポピュラーな山の隣人。


田んぼの畦道を親子で歩いていたり、道沿いの畑の真ん中で赤い顔した雄が、餌を探す様子をよく見る。



私の畑にも、立派な雄のキジが悠々と歩いていたことがあった。



しかし、今までの人生経験の中でも、キジを踏んづけたことは初めて。


草で見えない足の下で、いきなり暴れる生き物に出会った時の驚きは、ビックリを越えて恐怖であった。



思いがけない御客様に冷静を失いながらも、何かを感じ、キジが居た場所を覗く。




やはり。

卵があった。


ウズラより大きいくらいだろうか。

計五つ。


草で縁取られた丸い巣の中に、お母さんキジの宝物が収まっていたのである。



畑の中を、暑い臭いと念仏のようにブツブツ言いながら歩き回る私に見つからないように、じっと動かず卵を守っていた母キジを思うと胸を打たれる。



どれほど怖かったことか。


それでも逃げずに、卵に寄り添う母鳥の強さよ。


卵を踏みつけなくてよかったとホッと一息。
(母ちゃんは踏んだが)



しかし、安心は全くできない。





私の果樹園。

畑の御客様のカテゴリーにも記録していたが、大小様々な動物がくる。


特に気になるのが、蛇やイタチ・タヌキを代表する小型~中型の肉食動物。


可愛いキジの赤ちゃん達が、右に左に走り回る果樹畑を想像するのは、なんともほのぼのとさせられるのであるが、外敵も多い為心配。


私が要らんことをした為に、巣の周辺にあった背の高い草もポッキリ逝っており、よけい目立つ感じに。



なるだけ目立たなくしておこう、そっとしておこうと、卵の周辺に刈った草を集めて隠蔽工作。




さて。

夕陽のあたる丘は、果樹畑に加え赤ちゃんのゆりかご機能も補完された訳である。


しかし、この雛達が無事に成長できるかはわからない。


母親キジにとっては、最も脅威であろうと思われる私の存在。





いやしかし。


よりによってこんな所で。


雉も産まねば踏まれまい。

である。

comment

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そこなら

ちゃんと、ゆりかごにしてもらえそう、って思ったのかもですw
よろしくお願いします!w

ジャスミンですが、余裕があったら、ためしに枝をいっぽん切って、花瓶にいれておいては? 水ざししておくと、根が出てくるかもです。けっこう根は出やすいです。水はときどき変えてね。

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No title

雉を踏むって奇跡的じゃ(汗
卵が無事だったのはよかったですね。

ウチだと、きのこ小屋の中でクワガタを踏むことはままあります(汗
鳥を踏むことはまずないですね(笑

Re: そこなら

きくちゃん様、こんばんは。

応援ありがとうございます。
無事に羽化しても外敵の多い畑ですからねぇ。
順調に育ってほしいものです。

ジャスミン、挿し木で殖やせるのは聞いていたんですが、
私のジャスミンは未だに幼木で、挿し木するほど枝が太くないんですよ。

最悪、枯れてしまったら親戚のおばさん家に生えてるのを、
勝手に挿し木するつもりでっす^^;

Re: No title

しいたけ様、こんばんは。

私もこんな経験は初めてで、職場の人に話しまくりですよ。
幸い母キジは、飛べるほど元気みたいなんで安心しました。

不安なのは、私が誤って卵、もしくは雛鳥を踏んづけてしまわないかということであります^^;
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