人生にある三つの坂


今日は朝からお腹の調子が悪い。

下痢をしている。

昨日の夜に飲んだ、越の寒梅の影響である。
(酒を飲んだ翌日は下痢になる体質なのだ)


思春期の娘さんのように気難しい腹をさすりつつ、いつものように果樹園に着いた。

しばらくの間、草刈りや果樹の成長を眺めて、気を紛らわせていると。


やって来ましたお腹の急降下。

畑に来る前に、トイレで用は済ませたので、もう出ないだろうと思って安心していたが、甘かった。

腹痛はお腹の壁を叩き、ギュルルギュルルと大声を上げながら、押しては返す波のように、ドンつくドンつくリズムに乗って、下っ腹へと進撃の巨人。

とどまる事を知らず。


しかし、出すものは家で出している。

もうなんも出らんはず、と開き直って作業をするのだが。


鳥肌が立つ。

冷や汗が出てきた。

蟻の戸渡りが湿気を帯びる。


車で家まで帰ろうか?

否。

肛門括約筋の限界が近い。

車の揺れは危険だ。

車の中で漏らすことなど大人として不可能。



いつかはこんな日がくると思っていた。

ここは覚悟を決めるしかない。

山の畑で野外プレイである。


小用は、どこでも出来る。

ズボンをちょっとずらせば、すぐに発射準備完了だ。

しかし、大となると話が違う。

自尊心の問題だ。

お尻丸出しなのだ。


いくら誰もいない畑とはいえ、ケツ丸出しは勇気がいる。

それに大事なおケツを、毛虫にでも刺されたらたまらんぞ。

万が一、毒虫におケツを刺されたら。

さあ、病院のドクターになんと言おうか?

野糞の末に、毛虫に尻を刺された結果の病院受診か?


恥ずかしくて憤死レベル。

嫌な想像が頭をよぎる。

決心が揺らぐ。


しかし。

今の自分に迷うほどの猶予はなかった。

早く、実行に移さねば、パンツの中で赤ちゃんが生まれてしまう。


心の中でemergencyと叫びつつ、リュックの中のポケットティッシュを探す。

冬場の鼻水拭き用にと、リュックに入れておいたのだ。

己の用意周到さに満足した瞬間、悲劇が。


616 さかなくんちり紙


漁協でもらった、このさかなくんのポケットちり紙。

なんと、ちり紙が1組(2枚)しか入っていないではないか。


俺にまかせろ的笑顔のさかな先輩だが、まったく任せられない。


役たたずのさかなくんを恨みつつ(お門違いであるが)、火急の事態にて、畑の奥を目指す。

適当な場所を見つけ、スコップを振るって、便壷確保。

ミサイル発射のカウントダウン。



3




2









ミサイル発射

発射!

即席便器を叩きこわすほどの勢いでブッぱなし、放心。

安心したものの、予測した通りに紙が足りない。

満足にお尻をキレイに拭けない。


もちろん、ここは山の中。

ちり紙などどこにもありはしない。

最悪、パンツを脱いで、それでキレイにして、ノーパンで帰るか?とも考えたのだが。

よく見れば、そこかしこに木の葉っぱがある。


仕方ないが、これを使おう。

よもや、葉っぱで尻を拭うなど。

お釈迦様でも知りはしまい。


手に届く範囲に葉っぱがなかったので、ケツ丸出しのまま、中腰で、良い葉っぱを求め、木々の間を彷徨う。

その姿は、いつかアメトークで見たバイきんぐ小峠の‘妖怪クソじじい’そのもの。


色んな種類の葉っぱを集め、お尻を拭きにかかる。

このような非常事態ではあるが、普通に生活していたら絶対に見つけられない、新鮮な発見があった。


・古い葉っぱは、予想通りゴワゴワで、デリケートな私のお尻には合わないこと。
(ビワのでかいごわごわの葉とか)

・新鮮で新緑の眩しい葉っぱは、ツルツルで、意外と拭きにくいこと。
(ヤツデのツルツルの葉とか)

・柔らかいうぶ毛の生えた葉っぱは、うぶ毛が菊門をキレイにしてくれること。
(精力絶倫の葛の葉とか)



さて。

今回の体験から学んだこと。

それは、人生において、危機はいつ訪れるかわからないということだ。


人生には、三つの坂があるという。

一つ目は、どんどんイケイケの上り坂。

二つ目は、何をやっても、裏目にでる下り坂。

そして三つ目が、何が起こるかわからない、まさか(魔坂)。


思えば、小学校の担任だった松本先生が言っていた。

『ポケットには、いつでもハンカチとちり紙は入れましょう』と。

先生、あなたは正しかった。


comment

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No title

あはははははwwww
失礼しました!何とも微笑ましい(!?)

ちなみに、幸せの国ブータンでは、
どこでもトイレになるらしく、
ジャングルトイレット、すごく気持ちいいよ!!
って感じなのだそうです。
インドもそんな感じらしいです…

ちなみに私は、2日連続で
サーティーワンアイスのハッピー4を平らげましたが、
腸ではなく、胃にダメージ!
久々に脂汗かきました…

No title

いろいろあったようですが。。。
要するに、
「越の寒梅」じゃぁ、もったいなかったかな・・?
あっという間に下界に飛び出てくるとは・・笑

No title

ギャッハハハハ

この5年位、自分の家のエレベーターに乗ると、、すでに、、

な~んて、パターンが年に何度かございました

(/ω\)

Re: No title

yukie3 様、こんばんは。

>ちなみに、幸せの国ブータンでは、
>どこでもトイレになるらしく、
>ジャングルトイレット、すごく気持ちいいよ!!
>って感じなのだそうです

でしょうねぇ。
私も出したあとの解放感は半端なかったですもん^^
飯でも大でも太陽の下でするのはいいもんです。

>ちなみに私は、2日連続で
>サーティーワンアイスのハッピー4を平らげましたが、
>腸ではなく、胃にダメージ!
>久々に脂汗かきました…

そりゃそうですよ!食いすぎです^^;
まぁ最悪、波乗りの最中に、海の中でこそーっと出す。。。

失礼しました(。・ ω<)ゞてへぺろ♡

Re: No title

なおさん様、こんばんは。

そうなんです、人生色々なんです。
越乃寒梅も私が飲み過ぎさえしなければ、24時間くらいは
お腹にとどまったとおもうんですけどねぇ。

しかし、今の時期の外便は注意です。
恐ろしい程の蚊の大群が。おケツめがけて突撃です。

だもんで、尻を上下に振りながら発射いたしました。
生きていくのも大変です。。。

Re: No title

AGA 様、こんばんは。

家にエレベーターが!?
てか、年に何度も。。。
達人ですな。

お互いに、下の世話まで他人に任せないで済むように
しっかりケツを引き締めて生きましょうね^^

おはうございます。

コメント迷っていたんですが
わたしは、山の中でなく畑のドマンナカで
穴掘って我慢しきれずしてしまったことがあります。いやーぁ、恥ずかしさより、そん時は、懸命、冷や汗、わかりますよ。

Re: タイトルなし

がんばー様、こんばんは。

>わたしは、山の中でなく畑のドマンナカで
>穴掘って我慢しきれずしてしまったことがあります。

あはは(^O^)
いいですねぇ。ど真ん中でなさるとは、なかなかの根性じゃないですか!
がんばー様の出したものが、作物のエネルギーになり、またそれをいただくと。

まさにエネルギーの永久帰結ですね。
農業の、いや自然の摂理そのものです。
参考になりました^^

松本先生の言葉は正しい

裏目ではなく、ある程度の覚悟の上の下り坂。

まさかもありますね。

どんどん行け行けは皆無です。

よく頑張りましたね。

ijin様、こんばんは。

‘七尺退がって師の影を踏まず’をモットーに、松本先生の教えに従い、
チリ紙は持っていましたが、中身の確認が疎かでした。

詰めの甘いのが、私らしいというかなんというか。
ijin様も、不意の用事にはご注意くださいませ^^

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No title

こんにちは
遅いコメントで申し訳ありません。

面白すぎの記事ですね。笑いっぱなしでした。

こんな体験は、私はありませんが、
昔、下痢気味の時、
オナラをするつもりだったのに、みが出てしまったことがあります。
幸い自宅だったことと、水っぽい、みだったので
トイレで、そっとパンツを下ろし、トイレットペーパーで
パンツと、お尻を拭くだけで、事無きを終えました。

もう、いい大人なので、うんこを漏らすことは無いと思いますが
オナラをする時、勢い良くすると、みが出てしまう可能性があるので
お互い気をつけましょ・・・
飲みすぎには気をつけて下さい。

では、さよおなら

Re: No title

dora息子様、こんばんは。

おならのついでの噴出。
私もたまにあります(*_*)
別に肛門がゆるいわけではないのですが、勢いが強すぎるのでしょうか^^;

最近パソコンの調子が悪いので、記事のアップが遅れ気味になりそうで、
コメント読み逃げもあるかもしれませんが、ご容赦を~
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玄界灘に浮かぶ壱岐で、果樹栽培に勤しむ中年です。
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