やぶ蚊に喰われる 新たなる侵入者

今日も元気に野良仕事。

少し雲がかかっているが、天気は良好。


イチゴの幼果

先日植えた紅ほっぺに、小さな実が付いてた。

株が小さいうちは摘んだほうがいいのか?

それともそのまま生らせていいのか?

よくわからんが、頑張ってるのでそのままにする。


最近、ちょっと気になる花卉があるので、植え穴ほりを行う。

畑の東側、一番端っこで、せっせと穴掘りをしていると、プうぅ〜んと羽音が。

おいでなすったと辺りを見渡せば、やぶ蚊が3機。

戦闘モードで、攻撃を開始するべく旋回中。


しかし、私といえば、畑作業というのに、この暑さに負けて、半袖で来てしまった。

しかも、虫除けスプレーも、携帯用蚊取りも無い。


武器を持たずに戦場に出かけた三等兵。

手を振り回したり、払ったり。

あらゆる手立てで対抗したが、焼け石に水。

1機倒せば、2機に。

2機が3機にと、どんどん増えるやぶ蚊戦闘機。

もう知らん、と開き直って、オーバーアクションで、植え穴掘りを継続。

(帰るまでに、腕、耳、首、頬、顎と、20箇所は喰われた)


五月の暑さと、蚊退治で汗だく。

植え穴掘って、汗まみれ。

暑さでクラクラ、やぶ蚊でイライラ、中年の汗でクサクサ。


ちょっと休憩と、隅っこの木陰で水分補給。

そよぐ風が、瑞々しい新緑を閃かせる音を聴いていると、奥にある雑木の陰で、騒ぐ者あり。

山鳥が飛んできたかと見入っていると、木々の間をましらの如き速さで、跳びかっているではないか。

あれはなんだ?と好奇に駆られ、じっとりねっとり観察開始。

動きが素早い。

ネズミよりでかい。

フサフサしたしっぽがある。

私の中のアラームがなる。

Intruder!Intruder!

間違いない。

台湾リスである。


もともと台湾リスは、壱岐には生息していなかった。

台湾リスが、この島に生息するようになった経過を以下に。


・1992年、壱岐に『リス村』なるレジャー施設が開園。
          ↓
・2001年、色々あってリス村閉園。経緯は不明だが、飼われていた台湾リスが野に放たれる。
          ↓
・敵のいない壱岐で、台湾リスの時代キタ――(゚∀゚)――!!
          ↓
・栽培農家のイチゴ食べる。メロン食べる。
農家迷惑。
          ↓
・ケーブルかじる。電話線かじる。林業で使うスギやヒノキかじる。
業者迷惑。
          ↓
・現在、行政が対応に追われている。←今ココ。


食いたい放題食い散らかして、メシに飽いたら、恋に落ち、恋が実れば、子作りで、産みたい放題産み散らかす。

メシ食って、ぽっぽして、出産。

メシ食って、ぽっぽして、出産のやりまくりさんすけ。


順調に、一大帝国を建設していらっしゃるこの台湾リス。

壱岐市の、2002からの被害総額はざっと7億円以上。

猫より小さい小動物のイタズラで、この金額。

ちょっとどうかしている。


産業の乏しい田舎の財政を削る、この困ったちゃん。

天敵が少ない為、島の生態系を壊すことも懸念されている。

飼い犬に手を噛まれるならぬ、飼いリスに果樹噛まれるである。


さて。

昔から、この手の話は枚挙にいとまがない。

世界をほじくればいくらでもある。


日本で有名なのは、ブラックバス。
釣り師があちこちのダムや池や湖にほり込んでいたら、そこに住む小魚を食い散らかして、日本各地、淡水の生態系が壊れただの。


大陸に目をやれば、遥かアフリカのビクトリア湖。
『ダーウィンの箱庭』とも呼ばれ、多種多様な魚が生息していたが、とある理由で、ナイルパーチというスズキに似た魚(大食らい、最大200cmとか)を放したら、生態系が壊れ、『ダーウィンの悪夢』という映画が出来上がるほどに。
※ナイルパーチの身は輸出され、先進国にわたり、我らのお腹に入っている※


そして、ご存知アカミミガメ。
縁日で見かける、あのミドリガメである。
このカメさん、小さい時はカワイイが、30cmほども大きくなるので、川や池に放され(捨てられ)るケースが多いらしく、これまた、世界のあちらこちらで増殖中。

元来の逞しさで、モリモリ勢力を伸ばして、これまた生態系がどうのこうの。


このミドリガメ。
日本では、侵略的外来種ワースト100という、まるで宇宙人かと思うような分類わけをされている。

しかし、皮肉なことに、原産地のアメリカでは、環境開発や乱獲による獲りすぎで減少傾向だとのこと。

輸入したほうは増えすぎて困り、輸出したほうは減りすぎて困る。

なんというアンバランス。


これらの話。

いずれも生態系が乱れ、自然環境の保護が叫ばれている。

外来種が原因で生態系が変化しているのか、その全ての根拠について、私にはわかりかねるし、議論もできないのであるが、ひとつだけ確かなことは、人が関わっていること。

どこに行っても人間様である。

人、抜きでは考えられない。

増えた生き物だけを責めることはできないのである。


この世から人という因子がなくなれば、どれだけ自然が豊かであったのだろうかと考える。

今更すぎて、言葉にするのも気が滅入るのだが、自然の敵は我々であろう。

自然に魅入られながらも、自然を壊す。

人とはまったく因果な生き物である。


とはいえ。

社会派気取りで、偉そうなことをぬかしてみたが、問題は、台湾リスにより我が果樹園は、どれだけの被害を被るのか?


自然の穢れを嘆きながら、自分の畑のことしか頭にない私も、また人である。

comment

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やってきましたか、台湾リス!!

いつも楽しく読ませていただいてます!

台湾リス、危険ですねー。
対策をしないとごっそり食べられちゃうかも、ですね。

うちの庭にもアメリカから入ってきたらしい灰色リスがくるのですが、見た目が台湾リスにそっくり。
えげつない貪欲さで庭は荒らすわ、鳥の餌を全部丸ごと持っていくわ、鳥の餌箱を壊すわで、見かけるたびに猛ダッシュで追いかけて追い出してます。
たまに威嚇されるんですが、負けじとこっちも威嚇音をまねして、頭のおかしい人になってます(汗)。
いや、ほんとどうにかしたいんですよ。

もともと自生するリスが絶滅の危機にあるらしいのですが、対策はあまりされてないみたいで。
人間の勝手と言われたらその通りなんですが、被害をなんとか最小限に抑えたいですー。

良い方法を見つけられたらぜひ教えてください!!

ちょしっち様、はじめまして。
私の方こそ、イギリスでの生活に羨望、ロビンさんの可愛さに悶絶しています。
ネットでヨーロッパ・コマドリの飼育を検索しましたもん^^;


そちらにも同じような困ったちゃんがいるんですねぇ。
コメントのキレっぷりから。。。心中ご察し申し上げます(´;ω;`)

私んとこの果樹園では、今のところ害はないのですが、これから樹木が成長してどうなるか、不安であります。
行政が駆除の対応をしていますが、自然相手だし、なかなかうまくいかないみたいですね。

アイスランド旅行。楽しんできてくださいね。
帰ってきたら、お庭はキツネが占領してるかも^^

ごもっとも

仰ってることいちいち、ごもっとも。

ゆっくり読ませていただきます。

何時もご訪問有り難うございます。

No title

ijin 様、はじめまして。

コメントありがとうございます。
貴方様が写す草花のお写真。写真を撮る際の参考にしております。

島にいる台湾リスも、好きでここに来たわけではなく、人間の愉しみとして、連れてこられたわけで、増えたから駆除というのは、あんまりだと思いますが、果樹への影響を考えると、不安でもあります。

環境変化や生物多様性の問題が、全て外来種による影響とは考えられません。
しかし、残念ながら原因に人が関わることには、場所、時を隔たず、変わりがないですね。
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Author:藻の上の旦那
玄界灘に浮かぶ壱岐で、果樹栽培に勤しむ中年です。
リンクはフリーにしております。
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