壱岐のあまちゃん レオタードあまちゃん

あまちゃんである。

某NHKで放送している、あまちゃんを見ている。

出てくる登場人物に笑い、脚本の妙に感心し、北三陸のもつ空気感に、地元である壱岐を想い、毎朝楽しみにしながら見ている。

主人公のあまちゃんこと能年玲奈が、防波堤を走っていくオープニングを、ご覧になったことがあるだろうか?

あのシーンで出てくる、防波堤の白い点々。

全て海鳥の糞である。

しかし、あまちゃん。

あの糞だらけの糞防波堤を元気に突っ走っている。そして笑顔。

靴の裏には、べっちょり付いた鳥の落し物。じぇ。

落し物で、噎せ返るような波止場の匂い。じぇじぇ。

女優さんとは大変な仕事だと不憫に思いつつ、こいつ根性あるなと感心もする。


ちなみに。

私の住んでいる港でも、(特に冬)カモメが押し寄せて、防波堤を占領する。

占領するのは構わないが、その糞の凄さたるや。

おびただしいほどの白や茶色の排泄物。

しかし、そのあまりに自由な放出は、時として、アクション・ペインティングで書いた絵画のようでもあり、自然がつくる芸術とも思える。


両極端は一致するという法則がある。

鳥の尻から出たものと、アート。

全く不釣り合いなふた組が、名もしれぬ波止場で表現されている。


さて。

壱岐のあまちゃんである。

家に帰ってニュースを見ていると、壱岐市に新しく海女になる人ができたという。

テレビを見たあと、ネットで調べる。

壱岐の「あまちゃん」決まる 陸前高田市出身の合口さん

手作りの精霊船で慰霊

幼い頃に海の事故で父親を失ったこと、今度の震災で、親戚や友人を多数失った話、長崎で精霊船を流した話を読んでいると、涙腺がゆるんで仕方がない。

テレビの取材陣に、島に来て不安は?と聞かれソッコーで「ないです」と笑顔で答えたあなたのスマイル。輝いちょる。


壱岐には、昔から海女さんがいる。

壱岐の海女さんはレオタードを来て漁をする、世界でも珍しいレオタードあまちゃん。

しかしこれ、別に目立ちたいからやっているのではない。

普通のウェットスーツだと、海の寒さに耐えすぎで、獲物のウニやアワビを‘獲り過ぎる’のである。

この為、レオタードの着用するようになったとか。

海の果実が採れないと、仕事にならない。

年々獲物は減る一方、自然の管理するために編み出された、苦肉の策のレオタード。

見るからに丈夫一式な海のおっかさん。

たくましい体に反して、繊細な心持ちで、海の味覚を管理しているのである。


ところで、件の新人あまちゃん。

よくぞ壱岐へおいでくださいました。

壱岐には、食通も唸る海の果実があります。

豊かな自然が育んだ、滋味溢れる山の幸があります。

自分の道を信じて、楽しい島ライフを過ごしてください。


果樹を育てる変なおじさんは、山の畑から壱岐のあまちゃんを応援するのである。

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