夕陽の当たる丘から眺めても、誰も相場は読めない

Bloombergより本日のニュース。

アメリカの雇用統計改善。

一時ダウは15000ドル台へ。

強いドルが買われ、円は99円にまで値を下げる。

チェリーコーク大好きおじいさんが率いる、某有名投資会社の1-3月決算(第1四半期)が51%増益。などなど。


なにかと景気のいい話題が続く、今日この頃。

先日、某テレビ番組を見ていると、証券会社が行う、投資セミナーの様子が放送してあった。

会場となるビルに集う老若男女。

笑顔で迎える証券会社スタッフは、揃いのハッピで資料を渡す。

そのハッピの襟には、でっかく『資産増大』だったか『資産倍増』だったかの大看板。

老いも若きも男も女も。

もろびとこぞりて。

アベノミクス。


最近の株高で、皆様一様に鼻息荒く、茹で上がっておられるご様子。

‘あなたの幸せが、私の幸せ’だなんて殊勝な心がけではないが、不景気よりも好景気のほうがいいのは間違いない。

景気のいい話を聞くのは気分が良いものである。


しかし。

これらの縁起のいい話を聞くと、尻の座りの悪いような、なんだか居心地の悪い気持ちが、ムクムクと夏の雨雲のように頭をもたげてくる。

あの日が忘れられないのだ。


2008年秋の世界同時株安。

リーマン・ブラザーズの破綻を皮切りに、株も為替も、世界中のあらゆる投資家が凍死家となった。

リーマン・ショックである。

リーマン・ショックの少し前までは、世界的な好景気。

その一年前までドルは120円以上、ユーロは170円程に上がっており、ユーロが世界通貨に!なんておめでたい話や、豪ドル持ってりゃスワップでウハウハですわ的な、オイシイ話が溢れていた。

またその反対に、輸入品の価格は上がって、原油高によるガソリン・食料品などの高騰で、私の財布はますます薄くなり涙目。


そして、ご存知リーマン・ショック。

為替は、ジェットコースターばりの乱高下を繰り返しながら、グウゥーンと円高。

株は株で、底なし沼に落ちたかの如き、大暴落。

2008年9月12日の日経平均株価は12,214円であったが、翌月には一時6994.90円にまで値を下げた。

目玉と一緒にメガネも吹っ飛ぶ大下落。

死骸は積んで山の如く、血は流れて川をなすように、あちらもこちらも焼け野原。

生きた株より、死んだ株のほうが多かった。


秋風が立つ、10月も終わるあの日。

右に左に被弾し、散りゆく各社の株価を見ながら、縮み上がってひきつれる我がkintamaを握り締め、震える指で、死にかけのコマツの株に買い注文を入れ、ほんのひとかけだけ買ったのを思い出す。


そして現在。

この好景気、株高がいつまで続くのか、私にはわからない。

来週には下がるだの、再来週にはまた上がるだの、私にはさっぱりわからない。

ただ言えるのは、上がるものは下がり、下がるものは上がる。

行き過ぎたものは戻るのが世の習い。

今が、チャートのどの辺りなのかは、わからないが、持っているなら気をつけなければならないし、持っていないなら、上がったあとの下がりを待たねばならない。


持ち株上がってウハウハなあなた。

株もなにもおぼこなあなた。

物覚えの悪い自分へ。この言葉を。


Bull markets are born on pessimism,
grow on skepticism,
mature on optimism,
and die on euphoria.

相場は絶望の中で生まれ、

懐疑とともに育ち、

楽観により熟し、

陶酔のうちに終わる。

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