冬の味覚


朝、目が覚めると。


玄関でドタドタと何かが暴れる音。





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鰤である。




父親が釣り上げたばかりの冬の味覚。


締めが甘かったせいか、血しぶきをあげながら元気に跳ね回っていたのだ。


おかげで玄関は血まみれスプラッター。



壁、床、私の靴。


至る所に血しぶきが飛び散り、さながらジェイソン・ボーヒーズの仕事跡みたいになっている。






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トロ箱に入ってた大物。


箱のサイズが合わな過ぎて、全く収まっていない。




この時期の鰤の美味さは別格。


刺身でよし、煮つけでよしな冬の友。


寒いこの季節にぴったりなのは、大根と鰤だけのシンプルな味噌汁。


これがまた滅法美味い。


身から出る脂がコクに、骨からでるエキスが旨味となり、少ない材料ながらも深い味わいに仕上がるのである。




だが、鮮度の高い魚の究極の調理は、なんといっても刺身であろう。





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冬の鰤の特徴はその脂肪の多さ。


テラリと光るこの脂が美味さの秘訣。



この健康志向の世の中に逆行するべく、醤油を刺身が泳ぎだすほど大量に注ぎ込んでいただくが、脂肪が多すぎて、醤油が乗らん。



醤油を弾くほどに、美味い脂を身にまとった芸術的切り身を口に運ぶ。


歯をたてた瞬間に、旨味を包んだ脂がほとばしる。



甘い。


弾く脂に負けないように、たっぷりと醤油の海で泳がせたにも関わらず、甘い。



良質な魚の脂は甘いのだ。


甘さは美味さである。



しっとりとした身の舌触り。


舌の上を滑るように、滑らかに口腔の奥へ流れてゆく。


至福の瞬間である。



刺身を見ても、「はあ、また鰤かよ」と文句を言うぐらい、この冬も鰤三昧の日々を過ごすのである。


漁師の家に生まれて良かったと思えるこの季節。


普段は文句しかいわない父と子だが、この時期だけは父に感謝。


お父ちゃん様様。


comment

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No title

玄関先がスプラッター
こんなに血みどろを見るのは小学校で事故があって以来か・・・
何も知らないで人が来たら(汗

やっぱり魚は鮮度が命ですか。
うちは脂が嫌いな人がいるので、ぶりは煮つけにしかなりません。
ホントのうまい刺身、食ってみたいですねぇ。

No title

遅ればせながら、
あけましておめでとうございます。

いいなぁ~
玄関の掃除が大変そうだけど、
そんなことより、なんて旨そうなのでしょうe-420
羨ましいです。

いいな~

ただただ、うらやましいwww
魚はやっぱり鮮度ですよねー。
昔三陸海岸沿いを旅行した時、つくづく思いました…。
お父様、たぶん、刺身づくりもお上手?w
(義父が昔漁師で、よく、作ってくれました…特製のカツオのタタキとか…嫁は、、、魚おろせません…)

No title

この時期だけの「お父ちゃん様さま!」
このチャッカリモノめが!(笑

いずれ旦那サマも、船に乗っての鰤漁に行く野望がありそうですね!
しれにしても、見事な寒ブリ!
これでやる一杯の旨さ、
ほっぺたを押さえてくださいよ!
(落ないように。。)

No title

いや~羨ましいです。(^Q^)
お酒が進みますよね。f(^^;)
いや~ホントに羨ましいです。(^o^)

Re: No title

椎たけ夫様、こんにちは。

この後の掃除はなかなかに大変だったですよ。
水で流そうにも、脂がギトギトで落ちない&血生臭い。
ファブリーズ振りまくって匂い消ししました。

子供のころは感じませんでしたが、
新鮮な魚を、新鮮なうちに食べれることはいい環境に生まれたと思います。

Re: No title

paya 様、こんにちは。

玄関掃除、ホントに大変でした。
特に靴についた血しぶきが落ちなくて。

画像の刺身は特に脂ののったお腹の付近。
刺身を口に入れたあと、冷えた日本酒で口を流す。

ああ。たまりませんです。

Re: いいな~

きくちゃん様、こんにちは。
画像の刺身は、写真写りがよさそうなのを選んで撮りました。

普段は、もっと荒くて雑な切り方で、見た目もへったくれもありゃしません。
ただし、味は本物。本当に美味しいです。

義理のお父上も元漁師さんなのですね。
これを機会に魚のさばき方、レクチャーを受けてみてはいかが。

ちなみに私も魚はさばけません(親の方が上手w)

Re: No title

akkyan様、こんにちは。

刺身の良さは、魚本来の味を堪能できることですね。
特に今の時期の鰤は、本当に美味。

田舎で、しかもこの時期だけの味覚に万歳です(/・ω・)/

Re: No title

なおさん様、こんにちは。

親父のやる気スイッチをONする為に、「お父の釣った魚が一番うまか」。
この一言だけで、こんなに美味い刺身にありつけるのですから口八丁手八丁ですよ^^


>いずれ旦那サマも、船に乗っての鰤漁に行く野望がありそうですね!

残念なことに私、漁師町に育っていながら漁船に乗ると船酔いしてしまい、
まったくの役立たず。魚は獲るより、喰い気専門です。
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玄界灘に浮かぶ壱岐で、果樹栽培に勤しむ中年です。
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