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私が園芸カタログを覗くとき、カタログもまた私を覗いている

大手園芸店から、カタログが送られてきた。

どのカタログも、各社それぞれに自慢の品種をご紹介。

サカタのタネ。

改良園。

国華園。

チラシにカタログ、ページをめくれば、目くるめく花の祭典。


530 魔の書

今年の年末から植えつけられるチューリップやゆり、来年咲くバラやアイリスなどの色とりどりの草花。

紙面いっぱい咲き乱れ、色気のないおっさんのお部屋がお花畑に。


しかし、園芸店の凄文句には気をつけなければならない。

どの花も、どの果樹も、写真のように上手くは育てられないから。
(私だけでしょうか?)

カタログのどの写真も、いかにも簡単に、私にも育てられるように書かれているが、実際に栽培してみると、病気に弱かったり、虫がつきやすかったり。

また、日本は縦に長い国であるから、冷涼地と暖地で育ちに違いがでたりもする。


特に某国華園のカタログ。

やたらとビックリマークが多くて。(特に果樹)

!!!とここまで!がつくと、!に対して不感症になってしまい、!を見ても興奮しなくなってきた。


某国華園で果樹を購入する以前。

某スレで色々と叩かれている某国華園。

じゃあ、一体どんな苗木を届けてくるのか?と。

体を張って(お財布開いて)、試してみようと買った果樹。

届いたのは、見事に根のない、挿し木みたいな苗木でびっくり。

まさに!!!な果樹との出会いであった。


だもんで、某国華園の、腹いっぱいなカタログを見たあとは、改良園の控えめな品種紹介に、安心感と信頼を覚えてしまう。


そんな!インポな私。

色々とケチをつけたが、どのカタログにも熱心に目を通す。


これを買ったら、ここに植えよう。あれを買ったらあそこの植えたい。

読むだけで、見るだけで、心ときめく。

育てもしない(育てられない栽培下手)のだが、新品種には揺れ動かされる。


そんな、中年男の妄想のおかず。園芸カタログ。

「見るだけよ」と、自分に言い聞かせて開いたカタログ。

何故か数ページにドッグイヤーが。


世の中にあるカタログ。

見方によっては禁断の書。

見れば、物欲の扉が開く。

ネットで購入ボタンをポチッとな。

もしくは園芸店で見つけ、レジでお金をちゃり~ん。

散財への道は、苗木業者の思惑で舗装されている。


釣り師にとっての釣具店が『魔界』。

釣具のカタログが『魔の書』であるように。

園芸家にとっての園芸店は『魔界』。

園芸カタログは『魔の書』である。

少なくとも。

私にとっては。

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ど根性イチジク パスティエの成長

今週から梅雨入りした九州地方。

久しぶりの雨で、溜池の水も復活してきた。

溜池の水の減り具合で、天候に一喜一憂するとは、生まれながらの田舎っぺ。

Natural Born country manである。


さて。

いちじくの挿し木。

発芽した品種は、ドーフィン、バローネ、パスティエ。


ネグローネは、おまめさんみたいな幼果をつけたあと動かず。
(おまめは摘果した)

サルタンは未だ発芽せず。

この2品種、どうやら枯れているらしき気配。


イチジクは挿し木が容易と聞いていたが、枝が細かったことと、寒い時期に挿し木したこと、水遣りなど不十分で、管理が行き届かなかったことが敗因だろう。

本体は順調に生育しているから良しとするか。


以前にご紹介したパスティエ。


530 ど根性パスティエ

現在は、葉も三枚に増えて元気なご様子。


このパスティエ(Pastiliere)、別名:Rouge de Bordeaux。

以前に、かじつ畑様に教えていただいたサイトの紹介によると。


FRUCTIFICATION : Unifère très précoce, à partir du 1er août en Provence. Fruit de 50 à 60 grammes à pédoncule rouge, désaxé.

DEVELOPPEMENT DE L'ARBRE petit, de 2,5 à 4 mètres de diamètre pour 2 à 3 mètres de hauteur selon l'importance des interventions de taille. Adapté aux petits jardins et à la culture en bac. Port plutôt érigé.

AIRE DE CULTURE bonne résistance au froid. Elle est adaptée à toutes les régions. N'ayant pas de figues fleurs, elle est insensible aux gelées tardives de printemps
(海外サイト:fig-baud.comより)

全文、おフレンチ。

田舎のおっさん園芸家にはさっぱりなので、エキサイト翻訳。


[エキサイト翻訳結果]
結実:
まさに早成のUnif?re、プロバンスで8月1日から。
均衡を失わせられた赤い茎への50〜60グラムの果物。

サイズ介在の重要性による2〜3メーターの高さのための4メーターの直径への、2および5のDEVELOPMENT OF THE小さなTREE。
フェリーによって小さな庭および文化に適していました。
ポートはやや組み立てました。
寒さに対するAREA OF CULTUREよい抵抗。
彼女/それはすべての地方に適しています。
どんなイチジク花も持っていないこと、彼女/それは春の遅れた霜に無感覚です。


うーん、なんとな~くわかるような。

大きさはだいたい想像がついた。

そして、寒さには強いみたいである。

はて、ポートとはなんぞ?


まだよくワカラナイので、今度はGoogle翻訳で。


[Google翻訳結果]
FRUIT:unital非常に早い、プロヴァンスの8月1日から。
50〜60グラム赤茎配向へのフルーツ。

直径2.5〜4メートルと介入の大きさの重要性に応じて、高さが2〜3メートルから小さな木の開発。小さな庭園と文化トレイに適しています。
ポートはむしろ建てた。
寒さにAREAの文化優れた耐性。
これは、すべての地域に適しています。
花をイチジクたいいえ、それは晩春の霜の影響を受けません。


エキサイトよりはだいぶ日本語がお上手である。

以上をあわせると、パスティエさんは。

・早生品種である。(プロバンスではとある)

・50~60gの赤い実がなる。

・2~3mの高さに育つ。(家庭向きとのことか)

・寒さに強く、晩春の霜の影響は受けない。

以上である。
(結局、ポートわからず)

味の評価については、解説がなかったので、実際に育てて確認するしかない。


しかし、イチジクの品種の多きこと。

100を超えるほどの品種があり、品種ごとに様々な違いがある為、コレクション的愉しみがあるイチジク。

そして、品種も多いが、歴史も古い。

ウィキペディアによれば、石器時代の遺跡から1万1千年以上前の実が出てきたとのことで、非常に長い歴史のあるフルーツである。


旧約聖書でのアダムとイブ。

裸であることに気づいて、身につけたのがイチジクの葉。

我が果樹園のイチジクは未だ、幼き幼木で、小さな葉しか持たないが、いずれは大きく成長し、その見事な葉で、涼しげな木陰を作るのであろう。

挿し木苗の将来に思いを馳せながら、今日も水やり、明日も水やり。

発根したのか、してないか。

ポットの底穴から、元気な根っこが見えるその日まで。

水やりと、おっさんの暑苦しい熱視線の日々。

やぶ蚊に喰われる 新たなる侵入者

今日も元気に野良仕事。

少し雲がかかっているが、天気は良好。


イチゴの幼果

先日植えた紅ほっぺに、小さな実が付いてた。

株が小さいうちは摘んだほうがいいのか?

それともそのまま生らせていいのか?

よくわからんが、頑張ってるのでそのままにする。


最近、ちょっと気になる花卉があるので、植え穴ほりを行う。

畑の東側、一番端っこで、せっせと穴掘りをしていると、プうぅ〜んと羽音が。

おいでなすったと辺りを見渡せば、やぶ蚊が3機。

戦闘モードで、攻撃を開始するべく旋回中。


しかし、私といえば、畑作業というのに、この暑さに負けて、半袖で来てしまった。

しかも、虫除けスプレーも、携帯用蚊取りも無い。


武器を持たずに戦場に出かけた三等兵。

手を振り回したり、払ったり。

あらゆる手立てで対抗したが、焼け石に水。

1機倒せば、2機に。

2機が3機にと、どんどん増えるやぶ蚊戦闘機。

もう知らん、と開き直って、オーバーアクションで、植え穴掘りを継続。

(帰るまでに、腕、耳、首、頬、顎と、20箇所は喰われた)


五月の暑さと、蚊退治で汗だく。

植え穴掘って、汗まみれ。

暑さでクラクラ、やぶ蚊でイライラ、中年の汗でクサクサ。


ちょっと休憩と、隅っこの木陰で水分補給。

そよぐ風が、瑞々しい新緑を閃かせる音を聴いていると、奥にある雑木の陰で、騒ぐ者あり。

山鳥が飛んできたかと見入っていると、木々の間をましらの如き速さで、跳びかっているではないか。

あれはなんだ?と好奇に駆られ、じっとりねっとり観察開始。

動きが素早い。

ネズミよりでかい。

フサフサしたしっぽがある。

私の中のアラームがなる。

Intruder!Intruder!

間違いない。

台湾リスである。


もともと台湾リスは、壱岐には生息していなかった。

台湾リスが、この島に生息するようになった経過を以下に。


・1992年、壱岐に『リス村』なるレジャー施設が開園。
          ↓
・2001年、色々あってリス村閉園。経緯は不明だが、飼われていた台湾リスが野に放たれる。
          ↓
・敵のいない壱岐で、台湾リスの時代キタ――(゚∀゚)――!!
          ↓
・栽培農家のイチゴ食べる。メロン食べる。
農家迷惑。
          ↓
・ケーブルかじる。電話線かじる。林業で使うスギやヒノキかじる。
業者迷惑。
          ↓
・現在、行政が対応に追われている。←今ココ。


食いたい放題食い散らかして、メシに飽いたら、恋に落ち、恋が実れば、子作りで、産みたい放題産み散らかす。

メシ食って、ぽっぽして、出産。

メシ食って、ぽっぽして、出産のやりまくりさんすけ。


順調に、一大帝国を建設していらっしゃるこの台湾リス。

壱岐市の、2002からの被害総額はざっと7億円以上。

猫より小さい小動物のイタズラで、この金額。

ちょっとどうかしている。


産業の乏しい田舎の財政を削る、この困ったちゃん。

天敵が少ない為、島の生態系を壊すことも懸念されている。

飼い犬に手を噛まれるならぬ、飼いリスに果樹噛まれるである。


さて。

昔から、この手の話は枚挙にいとまがない。

世界をほじくればいくらでもある。


日本で有名なのは、ブラックバス。
釣り師があちこちのダムや池や湖にほり込んでいたら、そこに住む小魚を食い散らかして、日本各地、淡水の生態系が壊れただの。


大陸に目をやれば、遥かアフリカのビクトリア湖。
『ダーウィンの箱庭』とも呼ばれ、多種多様な魚が生息していたが、とある理由で、ナイルパーチというスズキに似た魚(大食らい、最大200cmとか)を放したら、生態系が壊れ、『ダーウィンの悪夢』という映画が出来上がるほどに。
※ナイルパーチの身は輸出され、先進国にわたり、我らのお腹に入っている※


そして、ご存知アカミミガメ。
縁日で見かける、あのミドリガメである。
このカメさん、小さい時はカワイイが、30cmほども大きくなるので、川や池に放され(捨てられ)るケースが多いらしく、これまた、世界のあちらこちらで増殖中。

元来の逞しさで、モリモリ勢力を伸ばして、これまた生態系がどうのこうの。


このミドリガメ。
日本では、侵略的外来種ワースト100という、まるで宇宙人かと思うような分類わけをされている。

しかし、皮肉なことに、原産地のアメリカでは、環境開発や乱獲による獲りすぎで減少傾向だとのこと。

輸入したほうは増えすぎて困り、輸出したほうは減りすぎて困る。

なんというアンバランス。


これらの話。

いずれも生態系が乱れ、自然環境の保護が叫ばれている。

外来種が原因で生態系が変化しているのか、その全ての根拠について、私にはわかりかねるし、議論もできないのであるが、ひとつだけ確かなことは、人が関わっていること。

どこに行っても人間様である。

人、抜きでは考えられない。

増えた生き物だけを責めることはできないのである。


この世から人という因子がなくなれば、どれだけ自然が豊かであったのだろうかと考える。

今更すぎて、言葉にするのも気が滅入るのだが、自然の敵は我々であろう。

自然に魅入られながらも、自然を壊す。

人とはまったく因果な生き物である。


とはいえ。

社会派気取りで、偉そうなことをぬかしてみたが、問題は、台湾リスにより我が果樹園は、どれだけの被害を被るのか?


自然の穢れを嘆きながら、自分の畑のことしか頭にない私も、また人である。

丸刈り芝桜 畑の恋人たち

仕事帰りに畑へ直行。

天気良すぎて、夕日がまぶしい。

桃に誘われ、スモモに呼ばれ、今日も出てゆく春の山。


いつもの果樹の見回りの後、芝桜の刈り込みを行った。

芝桜は、花の期間が終わった頃に、伸びてきた葉を刈り込むことで、梅雨時期の風通しをよくし、蒸れて枯れるのを予防できるという。

来年の春にまた、もっさりと花開いていただくため、綺麗に散髪を開始。

剪定バサミを使ってみたが、スピーディにことが運ばない。

予め持参していた、100均ハサミでサクサク刈り込んでいく。


二月中旬に植えた当初は、ほんとに小さなポット苗であったが、葉や茎も広がり、元気に育っており、感慨深いものである。

ただ、植え付け当初に比べ、いささか葉色が薄くなっているような。

花後には少量の肥料を与えたほうが良いとのこと。

少しだけ、家にあった油粕でもやっておきますかな。

切り取った茎は、家に持って帰り、挿し木にチャレンジしてみよう。


昨日も来た、山の畑。

山々の木々、果樹園に生える草花の清涼なこと。

夕陽に照らされる、新緑の木々の輝き。命の輝き。

そして、その新緑の下では、小さな恋人たちが、つかの間の逢瀬を楽しんでいる。


513 バッタのアベック

バッタのアベック。
カメラを近づけても動じない肝の太いメス。あっぱれ。

513 コフキゾウムシのアベック

コフキゾウムシのアベック。
近づく私に怯えながらも、離れぬ二人。


(オス)二人のこころは 沈む夕日に まっかかに染められて

(メス)おらでええのか

(オス)おら、おめえでええてば

(オス&メス)愛の花咲く 果樹畑

知らず頭の中で、農家の恋歌『麦畑』が鳴り響く。不思議。


夕陽が落ちるまで、何をするでもなく、畑でぼんやりするだけで、落ち着く。

職場の上司が言っていた。

土に触れていると、心が穏やかになると。


海や山、自然の中で、人が子供のように無邪気に楽しめるのは、自然が持つ、目に見えない偉大な力のせいだろうか。

草木や昆虫、魚や動物に触れることで、人の中の自然とつながろうとする波長があるのだろうか。


513 沈みゆく夕陽

沈む夕陽を浴びながら、沈思する。

なんとも贅沢な大人の時間。

草の一念 岩をも穿つ 

今日は休日。

最近は、頭の固い頑固婆さんの、頭がさらにつまったり。

職場の仮装で、キンタローの真似してフライングゲッツを踊ってみたら、キンタローのスペックの凄さに、改めて呆然としたり。

何かと忙しく、慌ただしい日々だったが、やっと落ち着いた。


まずは、ブルーベリーの観察。

各品種ともそれぞれ、プリプリ成長しており、おっさんの顔もほころぶ。

若い木は、瑞々しい新梢を伸ばし、元気そのもの。

成長した木には、ライトグリーンの可愛い幼果。

幼い果実は、ゆっくりと、頬を染める日に向かって大きくなっている。


ブルーベリーの足元には、こんな幼虫が。


523 とげむし

趣味の悪い拷問道具みたいなトゲトゲ装備。

間違いなく、果樹のエネミーと思われる。

凶悪なお姿でブルーベリーに進行しつつある為、ご退場いただく。


ブルーベリーへの視姦を済ませ、いざ鎌倉。

山の畑にレッツらゴー。


久しぶりの果樹園は、一面に緑の絨毯になっていた。

二月下旬頃の、土色一色の果樹園とは大違い。

513 224の果樹園

↑これが。


523 果樹園上から

523 果樹園下から

こうなった。

草が少ないのは、根気に草取りをしている芝桜を植えた場所くらい。


我が果樹園に生える、いわゆる雑草。

私が名前を知らないだけで、雑草と呼ぶのは申し訳ないが、色んな種類がある。

地表近くを、這うように伸びる種類。

私の胸元に伸びるほど、充実した主幹をもつ、背の高い種類。

みなさま、それぞれに青くさい葉を広げ、充実した成長をみせている。


果樹がメインのこの畑。

多少の草は、気にしない&見て見ぬふりの方向ではあるが。


もし、自分が野菜を植えていたらと考えると、ゾッとする。

暑い中の草取り、とってもとっても生える草に、アゴが出そうだ。

野菜作りをされる方のご苦労。

心中お察し申し上げます。


野菜をつくらずとも、野菜作りの苦労に思いを馳せつつ、伸び放題の草を眺める。

これに比べて、我が果樹の成長のトロさよ。


山陽農園のスモモは、根っこが猛々しかった分、悪くない伸び率。

だが、国華園で購入した桃は、根っこを切られた挿し木苗だったため、ものすごく成長が悪い。

背の高い草の、三分の一くらいの丈に、少ない葉っぱ。

となりでボーボーと伸びる、草の勢いが凄すぎて、桃の存在が見劣りしてしまい、いらだたしいやら、情けないやら。


しかし、植物の力はすごい。

果樹園へは、県道沿いのコンクリートで舗装された坂道を登ってゆく。

その坂道にあるガードレールの足元。

コンクリの僅かな隙間に根を広げ、背丈を越えるほどに大きくなった木がある。

名前も知らない木。

その幹は、私の頭ほども太く育ち、大きくなった根は、コンクリにヒビ割れを起こすほどに。


523 ガードレールの木1

523 ガードレールの木2

523 ガードレールの木3

523 ガードレールの木4


雨垂れ石をも穿つと言葉がある。

普段、何気なく見すごしてしまう草にも、すごい力がある。

植物の持つ、強力で神秘的な力は、人間の想像を静かに超える。

我が家の頑固婆さん

我が家の婆さん。頑固婆さん。

頭も硬いが、体も頑丈。


以前、誤って床下収納に足を落とし込んで、小指を痛めた婆さん。

湿布を貼って、治した婆さん。

別の要件で、病院に行って足のレントゲンを取ったら、痛めた小指は骨折してたことがわかってビックリ。

サロンパスだけで、骨折治す婆さん。


我が家の婆さん、声がでかい。

電話の会話は、相手が難聴じゃなくても、常にフルボリューム。

しかも、何故か受話器は喉にあてて話をする婆さん。

それでも家の外まで聞こえる、大声迷惑婆さん。


我が家の婆さん。女子の格好に厳しい婆さん。

テレビで女性のノースリーブやミニスカートを見ると、みっともないとイヤミな婆さん。

でも、暑い夏になると、上半身裸。

ヘソより長く垂らした乳をぶら下げるハレンチ婆さん。

人のふり見て我がふり直せ。

婆さん曰く、婆さんの母親(私の曾祖母さん)も同じく、暑い時は裸族で過ごしていたらしい。

しかも、婆さんが小さい時に、あんまり裸にばっかりなるもんだから、『風紀を乱す』との理由で警察に連行されちゃった。

わいせつ物陳列罪の前科者がいた私の家系。ナイス。


我が家の婆さん。能力者。

以前、テレビの超常現象系の番組を一緒に見てた。

テレビの中の超能力者が、画面を通じて念を送る、みんなでスプーンを曲げようって企画。

私と弟、婆さんの三人でスプーン曲げに挑戦。

ふんふん頑張る孫のかたわら、あっさり曲げる念力婆さん。


そんな婆さん、昨日、脳梗塞で病院入院。

一昨日の朝から、顔の表情がない・ふらつく・言葉がフガフガで何言ってんのかさっぱりわからん。

これは頭に(血が)詰まったな?っと、脳梗塞の疑いがよぎる。

仕事があったので、親に、婆さんの病院受診を託けて出勤。

気になりながら家に帰ると、なんと婆さんは家の中。

入院したのかと思っていたのに。


病院で、頭のCTを取ったり、色々調べた結果、頭部には異常はなし。

高齢なのでふらついたり、うまくしゃべれないことがあるんでしょうとの診断。


その前の日には、あれだけ大声でしゃべりまくってた婆さん。

いきなり、別人のように、状態が変わったのに、なんの処置もなく帰ってきた婆さん。

病院から帰っても、足はフラフラ、しゃべりはフガフガ。

でも、CT上は異常なし。

医者が、異常なしというならなすすべなし。

が、私のこころは腑に落ちない。


次の日の朝(昨日)、婆さんはやっぱり冴えない。

フラフラのフガフガ。

これはやっぱりおかしいと、再度、市民病院への受診を家族にお願いし、仕事へ。

昼休みに電話すると、出ました脳梗塞。

ただ、軽度の梗塞だったらしく、1週間程度の入院、点滴治療とのこと。

面会にいってみると、薬が効いているのか、フガフガはだいぶマシになり、会話はできるように。

手足にも若干の麻痺があるみたいだが、一人で便所にも行けるようだし、安堵。


女優の天海祐希も脳梗塞になってるし、最近、知り合いの人もなったし。

若い人でも罹る病の脳梗塞。


人は病の器。

生きていれば、誰でも病気になってしまうのだ。


湿布で骨折をも治す、我が家の豪傑老女丈夫。

さすがに、今回ばかりは大声もたてず、文句も言わず安静にしてベッドで療養せねばなるまい。


口うるさい婆さんの小言を聞くのは、正直くたびれる。

しかし、いないとなるとやっぱり寂しい。


婆さん、早うようなっておくれ。

そして、病院で、頑固な性格も、丸~く直してきておくれ。


ジャスミンの引越し

今日は休日。

天気予報は終日曇りとなっていたが、晴れ間も見られ、まずまずの農日和。


桃やスモモの成長を確認しつつ、お邪魔な虫にはご退場いただく。

果樹園を見渡すと、山の木々が、畑を覆うように茂ってきており、畑の北側には木陰ができている。

この北側には、以前ハゴロモジャスミンを植えたのだが、木陰が邪魔で、陽の光が当たっちょらん。


516 木陰

516 ハゴロモジャスミン

このジャスミンを植えた場所。

定植当時は、山の木々の枝葉には、新葉がついていなかったので、畑の奥まで、日があたっていた。

また、当時の太陽はもう少し低い位置であった為、ジャスミンにも日は当たっていたのだが。

今では、ジャスミンを覆うように、木陰ができてしまい、日当たりに難アリ。

さらに、陽も高くなったため、ジャスミンに日が当たるのは、午後の遅い時間となってしまった。


そこで、新たに場所を変えて、栽培することに決定。

しかし、他に植え付けても良いような、ナイスな場所が見当たらない。

あるにはあるが、他に植えたい果樹がある。


しばしの熟考。




(・∀・) チーン

畑の下に作ればよいではないか。


私の果樹畑の下にはよその畑がある。

しかし、持ち主が管理していない為、荒れに荒れ果て、イバラと葛と名も知らぬ草木がボッサボサ。

小さなおじさんである、私の身長よりも高く、草が伸び放題。

下の畑は、持ち主に見捨てられた畑なのだ。


私の畑は、この畑より1mくらい段差の上にある。

初めは、このよその畑に勝手に植樹しようとも考えたが。

それは宜しくない。精神衛生上。

しかし、畑の段差のとこなら、文句はなかろう。

どうせ誰も来んし。


そうと決まれば、有言実行。

下の畑から、段差に沿って私の畑に伸びる、葛やイバラの青臭い新葉、新枝をちぎっては投げ、ちぎっては投げ。

大汗かきまくりで、ハフハフ言いつつ草刈に励む。

しっかし、相変わらず、このイバラと葛の絶倫っぷりには恐れ入る。

イバラは刺が鋭くて痛いし、葛は3m近くも伸びて、アレやコレやに絡まっちょるし。

ある程度、整理したところで、畑の段差に植え穴掘り掘り。

礫が多く、なかなか難儀したが、無事に終了。


516 ジャスミン定植地

ジャスミンは1株だが、今後増やすことも考えて、3つも掘った。


最初から気をつけていれば、ジャスミンを植え直すなんてことにはならなかったのだが、そこは後から考える男。

下司の智恵と猫のきんたまは後から出るのである。

ブルーベリーの幼果 母の日

暖かい日が続き、ブルーベリーも順調な成長。

クマバチ舞う、花の季節は終盤戦。

早いものでは、すでに果実の形を成すものが現れ始めた。


512 ブルージェム

ブルージェム。
限りなく球形をした幼果が可愛らしい。

ブルームの乗った果皮の美しさよ。


512 ノビリス

ノビリス。
こちらは幼果少なく、未だ花盛り。

蜂たちの 篤き愛撫に 身をゆだね。


512 ブラッデン

ブラッデン。
艶やかな口紅を刷いたような、眩しい萼。

前年までは、玄関先の鉢栽培で、十分な日照をあてることができずに、成長も遅かったが、果実は美味しかった記憶がある。
期して待て。


512 サンシャインブルー

サンシャインブルー。
枝先まで、びっしり花も咲き、実もつく豊産品種。

あまりにも幼果が実るので、摘果で忙しい。


512 名前忘れ1号

おに様よりパウダーブルーでは?とご教授頂いた名前忘れ1号。

ブラッデンほどではないが、朱色の萼。どんな実ができるのか、楽しみ。


512 名前忘れ2号

名前忘れ2号。
こちらは、未だ幼果が現れず。

花後に上を向いているから、受粉には成功していると思う。

こちらもどんな果実ができるのかしら。ていうか誰?


512 名前忘れ3号

名前忘れ3号。

幼果の色が、生まれたての新生児のように、赤黒く見えてしかたがないが、一昨年から本格的に結実させた実は、年を追うごとに美味くなってきた。

今まではバルドウィンと思い、観察・栽培を続けてきたが、果実の最盛期が八月中旬であったり、花の形に違和感を覚え、品種不明軍に降格。

しかし、樹勢は強いし、果実はたわわに実るし。旨いし。

お前も誰かと。


先月まで熾烈を極めた毛虫先生の猛攻も収まり(かなりの数を叔母が撃退してくれた、感謝)、あとは果実が熟れるのを松の木小唄。

果樹の成長を眺めている時は、くだらない駄洒落も出るほど。

こころはかるく、ほのぼのとしてくるのである。



ところで。

今日は母の日。

母への感謝を表す日である。

私が母の日と聞いて、思い出すのは美輪明宏の『ヨイトマケの唄』。

数年前、たけしの誰でもピカソの中で、美輪先生が歌っているのを聞いて、憶えたのである。




この時、初めて美輪明宏の歌う姿を見た。

鳥肌が立った。

体の奥まで響きわたる声量。

画面から伝わる、圧倒的な存在感。

母が子を想い、子が母を想う歌詞に、深い感動をおぼえた。

美輪明宏が、これほどすごいエンターテイナーとは知らなかった。


『ヨイトマケの唄』の内容。

今の時代からすると、時代錯誤も甚だしい、前世紀の遺産的な歌詞。

自らは泥と汗にまみれ、汚れながらも、自分の息子を励まし、育てたと歌う歌詞が、私自身の母親と重なって、知らず涙が出そうになる。


母は醜し されど美し。

普段は言えない感謝の気持ちを、贈り物に添えて、母にありがとうと言おう。

イチジク葉っぱがそろい踏み

五月に入り、イチジク動きが活発になってきたの記録を。


509 イチジク バローネ

バローネ。
ロングドゥートとも呼ばれる。夏・秋専用品種。

夏果は大きくなり、ドーフィンの倍になるとか。

皮は薄緑色だが、中はイチジクらしい朱色の果肉。

バランスのよい甘さで美味しいとのこと。期待。


509 イチジク ドーフィン

ドーフィン。
知名度ナンバル1。

これぞイチジクという見た目のドーフィン。

卵形で褐色の果実はさっぱりとした、美味しい品種らしい。大望。


509 イチジク ヨルダン

ヨルダン。
ヨルダンといえば死海くらいの知識しかない浅学菲才。

本来、イチジクは、原産地がアラビア南部。

アラビアンな名前であることも頷ける。

国の名前が堂々とついているように、経営栽培に向いているほどの豊産性品種らしい。希望。


509 イチジク ジェントルビアンコ

ジェントルビアンコ。
果皮は黄緑で果肉はワイン色。

美味しくてよく実る品種らしい。

ていうか、ほとんど情報がないので、自分で上手に育てて味を確かめるしかない。探求。


509 イチジク ゴールドファイガー

ゴールドファイガー。
外皮は黄金色という縁起のいい果実。

果実の長さは8cmにもなり、果肉は朱色、はちみつのような甘さがあるという。

いまいちどんなものかわからないが、早く大きく育てて実らせたい。羨望。


509 イチジク パスティエ

パスティエ。
以前エントリーした、挿し木の本体。

短い枝を、さらに短く折られた為に心配したが、健気に葉を出して成長中。勇健。


509 イチジク サルタン

サルタン。
こちらも呼び名がアラビアンなお方。

スルタンとも読めるか。

アラビア語で、権力や権威など‘力のある者’を表す言葉。

私んとこでは、やっとこさ芽が出てきたのろまな子。

松本千秋>「私はドジでのろまなカメです!」

教官>「そうだ!お前はドジでのろまなカメだ!」

このサルタン。甘くて、寒さに強い品種らしい。

温暖な壱岐よりも寒い地域でも栽培できるとのこと。

耐寒性に難の有るイチジクであるが、品種改良のおかげか、近年は寒い地方でも栽培可能な品種が増えつつある。展延。


509 イチジク ネグローネ

ネグローネ。
外皮は紫黒色で果実は小ぶり。

完熟すると濃厚な甘味、適度な酸味で美味しい味だといわれている。

外皮が黒ずんでいる為、鳥にもつつかれにくいというアドバンテージ。熟手。


皮が黒いの、赤いの、黄緑の、と見た目も中身も違うイチジク。

今後もいちじくのコレクション魂に火がついてしまいそうでやや不安。プラス予感。

さてさて、これからどんな果実ができるやら。


バローネ、ドーフィン、ネグローネは山陽農園にて購入分。

ほかは全てe‐フラワーにて購入した。

値段の違いがあり、最初の三品種の方が、元からプリっとでかい。

しかし、イチジクはすぐに肥ゆるとのこと。

気にしない気にしない。


このイチジク達。

他の果樹より、芽が出るのが遅いようで、だいぶ気を揉まされた。

しかし、目が覚めるなり、ぶるぶる成長してきて頼もしいかぎり。

皆様、滞りなく、ボーボーと太って頂いたい。

カミキリムシよ、来るなら来い。

壱岐のあまちゃん レオタードあまちゃん

あまちゃんである。

某NHKで放送している、あまちゃんを見ている。

出てくる登場人物に笑い、脚本の妙に感心し、北三陸のもつ空気感に、地元である壱岐を想い、毎朝楽しみにしながら見ている。

主人公のあまちゃんこと能年玲奈が、防波堤を走っていくオープニングを、ご覧になったことがあるだろうか?

あのシーンで出てくる、防波堤の白い点々。

全て海鳥の糞である。

しかし、あまちゃん。

あの糞だらけの糞防波堤を元気に突っ走っている。そして笑顔。

靴の裏には、べっちょり付いた鳥の落し物。じぇ。

落し物で、噎せ返るような波止場の匂い。じぇじぇ。

女優さんとは大変な仕事だと不憫に思いつつ、こいつ根性あるなと感心もする。


ちなみに。

私の住んでいる港でも、(特に冬)カモメが押し寄せて、防波堤を占領する。

占領するのは構わないが、その糞の凄さたるや。

おびただしいほどの白や茶色の排泄物。

しかし、そのあまりに自由な放出は、時として、アクション・ペインティングで書いた絵画のようでもあり、自然がつくる芸術とも思える。


両極端は一致するという法則がある。

鳥の尻から出たものと、アート。

全く不釣り合いなふた組が、名もしれぬ波止場で表現されている。


さて。

壱岐のあまちゃんである。

家に帰ってニュースを見ていると、壱岐市に新しく海女になる人ができたという。

テレビを見たあと、ネットで調べる。

壱岐の「あまちゃん」決まる 陸前高田市出身の合口さん

手作りの精霊船で慰霊

幼い頃に海の事故で父親を失ったこと、今度の震災で、親戚や友人を多数失った話、長崎で精霊船を流した話を読んでいると、涙腺がゆるんで仕方がない。

テレビの取材陣に、島に来て不安は?と聞かれソッコーで「ないです」と笑顔で答えたあなたのスマイル。輝いちょる。


壱岐には、昔から海女さんがいる。

壱岐の海女さんはレオタードを来て漁をする、世界でも珍しいレオタードあまちゃん。

しかしこれ、別に目立ちたいからやっているのではない。

普通のウェットスーツだと、海の寒さに耐えすぎで、獲物のウニやアワビを‘獲り過ぎる’のである。

この為、レオタードの着用するようになったとか。

海の果実が採れないと、仕事にならない。

年々獲物は減る一方、自然の管理するために編み出された、苦肉の策のレオタード。

見るからに丈夫一式な海のおっかさん。

たくましい体に反して、繊細な心持ちで、海の味覚を管理しているのである。


ところで、件の新人あまちゃん。

よくぞ壱岐へおいでくださいました。

壱岐には、食通も唸る海の果実があります。

豊かな自然が育んだ、滋味溢れる山の幸があります。

自分の道を信じて、楽しい島ライフを過ごしてください。


果樹を育てる変なおじさんは、山の畑から壱岐のあまちゃんを応援するのである。

黒の女王 おふくろの味

GW最後の月曜日は仕事がお休み。

午後からいつもの畑へ向かう。

風がやや強いが、日差しは強く、暑いくらいの良い天気。


506 桃 ジャンボ白凰

506 ジャンボ白凰 2

ジャンボ白凰。
綺麗なライトグリーンが目に鮮やか。


506 川中島白桃

川中島白桃。
こちらも美しい新緑。白凰に負けるな。


506 桃 ひなのたき

506 ひなのたき2

ひなのたき。
アリが右往左往している。

桃もスモモも、よくアリがたかっていて、木の表面を舐めるように、じっとしている。

調べたところ、植物の中には花外蜜腺(かがいみつせん)といって、花以外の場所から蜜を出すものがあり、蜜をアリに吸わせることで、アリに身を守らせているこのこと。

植物と昆虫の関係は、実に奥が深い。


感心しながら、果樹畑を見回っていると、何やら黒くうごめく者が。


506 女王アリ1

506女王アリ2

顔には、強さを誇る頑丈そうな顎。

しかし、頭はこまい。

こまい頭に反して、腹はボテ腹。

顔の輪郭、体の構成からして、黒アリの女王のよう。

こんな山の畑で、The March Of The Black Queen。

でっかい腹を揺らしながら、のそのそ歩いておられるではないか。


女王様。このような俗世に居てはなりませぬ。

このままここに居たら、この中年の心ない天使が踏み潰しかねない。

そっと、林の奥に返してあげた。

やがて沢山の赤ちゃんを産み、私の果樹を守ってくれるのであろう。

※よく調べたら、画像の虫は蟻の女王ではなく、ツチハンミョウという昆虫であった。我無知蒙昧ナリ。


さて。

蟻を召し上がったことがあるだろうか?

生で。


私が幼稚園に通っていたあの日。

随分遠い昔の話であるが、昼のお弁当の時間であった。

母が作ったお弁当を、自分のロッカーに取りに行った際、床にぞろぞろと、ゆらめく黒いひとすじの流れ。

アリさんの行進である。

その流れは、となりのたか子ちゃんのロッカーを無視して、私のロッカーに続いていた。

目指すゴールは、私のロッカーにある弁当袋。

虫を見るとテンションが上がるのが子供。

楽しい給食の時間がより楽しくなった。

弁当を袋から取り出し、蓋を、開けてビックリ弁当箱。

母の手作り弁当は、アリ御膳に。

どうやら、オカズのスパゲッティナポリタンが目当てだったようで、ナポリタンにビシッとお集まりくださっていた。

白いご飯は、ゴマ塩ごはんならぬ、黒アリごはん。

なかにはご飯の粘りで、ご臨終の方もいらっしゃったご様子。

どうしてよいかわからないので先生に聞く。


「センセー、お弁当箱にアリん入っちょったー」と私。


すると先生から奇跡の一言。


「アリは食べらるっけん、そんまま食べちいいとよ~。」


「ハーイ(^o^)/」


はい。食べました。

生きているのも、死んでいるのもおかずに混ぜて。

アリには蟻酸(ぎさん)という成分があるので、刺激があるらしいのだが、なんせ昔のことで、刺激があったかは忘れてしまった。

なんか苦味があったような気もするが。


しかし、あの食感は覚えている。

歯に挟まる、アリさんの足。

プチプチ潰れる、アリさんの頭。

おつゆが出たのかもしれない、アリさんのお腹。


ミルキーはママの味。

母の弁当はアリの味。

その日の弁当は、生涯で一番忘れられない弁当となった。

家に帰ってこの話を母にしたら、意外とすんなり受け入れており、母も「アリ虫食べたら強なるとよ」と話してくれた。
(今でもこのアリクイ事件は、母との笑い話である)

近頃、スパゲティナポリタンが流行っているようだが、壱岐の田舎じゃ、随分前にアリさんが美味さを証左してくださっていたのである。


アリは食べられる。

ただし、歯に詰まる。

これが私の、アリについての食味の全てである。

夕陽の当たる丘から眺めても、誰も相場は読めない

Bloombergより本日のニュース。

アメリカの雇用統計改善。

一時ダウは15000ドル台へ。

強いドルが買われ、円は99円にまで値を下げる。

チェリーコーク大好きおじいさんが率いる、某有名投資会社の1-3月決算(第1四半期)が51%増益。などなど。


なにかと景気のいい話題が続く、今日この頃。

先日、某テレビ番組を見ていると、証券会社が行う、投資セミナーの様子が放送してあった。

会場となるビルに集う老若男女。

笑顔で迎える証券会社スタッフは、揃いのハッピで資料を渡す。

そのハッピの襟には、でっかく『資産増大』だったか『資産倍増』だったかの大看板。

老いも若きも男も女も。

もろびとこぞりて。

アベノミクス。


最近の株高で、皆様一様に鼻息荒く、茹で上がっておられるご様子。

‘あなたの幸せが、私の幸せ’だなんて殊勝な心がけではないが、不景気よりも好景気のほうがいいのは間違いない。

景気のいい話を聞くのは気分が良いものである。


しかし。

これらの縁起のいい話を聞くと、尻の座りの悪いような、なんだか居心地の悪い気持ちが、ムクムクと夏の雨雲のように頭をもたげてくる。

あの日が忘れられないのだ。


2008年秋の世界同時株安。

リーマン・ブラザーズの破綻を皮切りに、株も為替も、世界中のあらゆる投資家が凍死家となった。

リーマン・ショックである。

リーマン・ショックの少し前までは、世界的な好景気。

その一年前までドルは120円以上、ユーロは170円程に上がっており、ユーロが世界通貨に!なんておめでたい話や、豪ドル持ってりゃスワップでウハウハですわ的な、オイシイ話が溢れていた。

またその反対に、輸入品の価格は上がって、原油高によるガソリン・食料品などの高騰で、私の財布はますます薄くなり涙目。


そして、ご存知リーマン・ショック。

為替は、ジェットコースターばりの乱高下を繰り返しながら、グウゥーンと円高。

株は株で、底なし沼に落ちたかの如き、大暴落。

2008年9月12日の日経平均株価は12,214円であったが、翌月には一時6994.90円にまで値を下げた。

目玉と一緒にメガネも吹っ飛ぶ大下落。

死骸は積んで山の如く、血は流れて川をなすように、あちらもこちらも焼け野原。

生きた株より、死んだ株のほうが多かった。


秋風が立つ、10月も終わるあの日。

右に左に被弾し、散りゆく各社の株価を見ながら、縮み上がってひきつれる我がkintamaを握り締め、震える指で、死にかけのコマツの株に買い注文を入れ、ほんのひとかけだけ買ったのを思い出す。


そして現在。

この好景気、株高がいつまで続くのか、私にはわからない。

来週には下がるだの、再来週にはまた上がるだの、私にはさっぱりわからない。

ただ言えるのは、上がるものは下がり、下がるものは上がる。

行き過ぎたものは戻るのが世の習い。

今が、チャートのどの辺りなのかは、わからないが、持っているなら気をつけなければならないし、持っていないなら、上がったあとの下がりを待たねばならない。


持ち株上がってウハウハなあなた。

株もなにもおぼこなあなた。

物覚えの悪い自分へ。この言葉を。


Bull markets are born on pessimism,
grow on skepticism,
mature on optimism,
and die on euphoria.

相場は絶望の中で生まれ、

懐疑とともに育ち、

楽観により熟し、

陶酔のうちに終わる。

私という名の災害

私の果樹園で、スモモの葉っぱにやりたい放題のゾウムシのことを、昨日のエントリーで紹介した。

昨日のゾウムシ。
どんな種類のものか調べてみる。

小さい体に、薄緑色のキレイな色(本当はキレイだなんて言葉は使いたくないが)。

Googleに『緑色 ゾウムシ』で検索をかけると、色んな種類のゾウムシがおり、そのなかには、まさに私の畑にいたヤツがいた。

本名、コフキゾウムシという。

さらに『コフキゾウムシ』で検索をかける。

すると画像が出てくるのだが、どいつもこいつもお取り込み中のやつばっかりで、ちょっと笑える。

とぼけた顔したスケベ虫。

また情が芽生える。

このコフキゾウムシ。

画像を見てもらえばわかるのであるが、合体していることが多いのだが、別にその気がなくても、オスはメスに乗りたがるとのこと。

尻に敷かれるのではなく、尻にのって過ごす。

コフキゾウムシのオスは、うらやましい程の横着モノである。


さて。

何故、私の畑にコフキゾウムシがこんなに多いのか?

答えはその食性にあった。

コフキゾウムシの成虫は、葛の葉を餌にし、幼虫は根っこをいただくのである。

今までは、葛も伸び放題、イバラも伸び放題で、右へ寝転がっても、左へ飛びついても、エサだらけだったのに、後から私がやってきて、綺麗さっぱり畑を整理した。

彼らの、食べ物も住処も奪ったのである。

おかげで食べ物が減り、コフキゾウムシとしては、‘仕方なく’スモモの葉っぱを齧っていたのだろうと思われる。


スモモや桃を定植する為に、植え穴を掘っていた時。

畑の土に、深く刺したスコップを引き上げると、顔が無くなったアマガエル。体を割られたムカデ。足を飛ばされたセミの幼虫。などなど。

たくさんの生き物を殺した。

自分の趣味のために。

彼らは、ただ、冬眠中であった。

彼らは、寝ていただけなのである。

そして命を奪われた。

私に、である。


何世代も、変わらず平和に暮らしていたのに、いきなり住処を奪われ、食べ物を奪われたコフキゾウムシを想うと、考えさせられる。

私たちが、害虫と呼ぶモノが起こす害とはなにか?

後からやってきて、略奪と殺戮の限りをつくした私は、彼らを害するものと呼べるのか?

彼らにすれば、私の方こそ、害であり悪である。


畑を歩くだけで、踏み潰される命がある。

目の前を飛んだだけで、はたかれる命がある。

人間は、何かを傷つけずにはいられない生き物であろう。


ゾウムシが教えてくれた、命について考えること。

果樹についた虫は獲る。しかし、殺さず。

これからは、共存共栄をテーマとして、ガーデニングを楽しんでいきたい。

愛と憎しみのゾウムシ

本日の壱岐地方は、紺碧の晴天。

空の碧さの美しきこと。

空高く、舞う鳥の気高きこと。

吹く風優しく、たおやかにゆれる新緑の木の葉。

かっぺでヨカッタと思える、穏やかな休日。


そんな麗らかな気分で、果樹を見て回る。


502 イチゴの花

紅ほっぺに花が。早速アリがたかっていた。

502 スモモ 秋姫

スモモ 秋姫。
すっくと上に伸びる新緑。

502 スモモ ソルダム

スモモ ソルダム。
随分、枝葉が伸びました。

502 スモモ 大石早生

スモモ 大石早生。
こちらは、まだこれからというところ。

502 プルーン バーバンク

プルーン バーバンク~。
ケムシがよくつく。

502 名も知らぬ虹色虫

くさい軍手、金属的な輝く虫。

至福のひととき。


山の畑には、お客がいっぱい。今日も様々な虫が遊びに来ている。

その中で、ダントツの可愛らしさといえば、やはりゾウムシであろう。

我が果樹園ではよく見かける。

丸い体に、小さな頭。

さらに小さく、黒目のつぶらな瞳。

果樹の枝葉で休む、この「ハテ?」とでもつぶやきそうな、おとぼけヅラした生き物。

佇む姿が愛嬌たっぷり。目が和む。

この他にも、蝶が名も知らぬ花に舞い、トンボが風を切って走っていく。

そして、何をどう間違ったのか、畑の真ん中をアメンボがよちよち歩いていたりのこの畑。

実に様々な命があふれている。


スモモの木に目を向ける。

もっさり枝葉を生やしていた貴陽が、剪定もしていないのに、すっきりと枝が落ちている。

春一番にも耐えた若枝が、ポッキリおれている。
※ちなみに春一番は壱岐が発祥らしい※

他にも葉の真ん中から切れたように、無くなっているものもある。

以前からこのような葉が見られ、おかしいとは思っていたのだが。

胸がモヤモヤする。

実に不審。

タヌキやイタチが葉っぱを食べるとは思えないし、(餌となる虫や小動物は、畑にはいくらでもいる)一体だれが犯人なのか?

気になりつつも、果樹の見回り。

木の枝のもとに、白い泡を作るアワフキムシを退治してまわる。

この虫は、木に吸い付いて、尻から泡を出す。

この泡はほとんど水分のかたまりであるが、アワフキムシの尻からでたので、いわゆる小便である。

このアワフキムシ、樹木にたいした害は無いようだが、私の愛しい果樹たちが、こやつのションベンまみれになるのはゴメンこうむる。

果樹を見回ると、葉の裏にゾウムシ。

恥ずかしげに、奥に回って隠れるすがたが可愛らしい。


休憩中、ゲップをしながらコーラをゴクリ。(まだ飲んでます)

ふと思い立ち、携帯使って、ゾウムシのチェック。

ウィキペディアへgo。(携帯は便利ですな)


ゾウムシの項見て、固まる。

>幼虫・成虫とも、すべての種類が植物食で、食物とする部位は葉や髄、花、樹液、果実、朽木、種子など種類によって異なる

>中には農作物に重大な被害をおよぼす害虫となるものもいる。

チィィイイ!!!


スモモの枝葉はお前らか!!!


今まで、可愛可愛と見ていたゾウムシ。

つぶらな瞳で、私を騙し、可愛い果樹の枝葉を落としていたゾウムシ。

感情のメーターが、いっきに愛情から憎しみへ。

ゾウムシ=親(果樹)の敵の方程式完成。

陽も傾いてきた果樹園で、This Is Sparta!!!と叫びながら、(心の中で)ゾウムシを潰しまくるおっさん。

今まで、ほっておいただけに、なかなかの数のゾウムシ。

しゃがんで、潰す。

かがんで、潰す。

樹木を下から見上げて、虫を潰す作業のなんとご苦労なことか。

すべての果樹の見回りを終えた頃には、足がぴろぴろになった。


もっと早くゾウムシの生態を知っておけばよかった。

学びが足りなかったのだ。

無知は罪である。

ブルーベリー大図鑑から見る、素人の玄人超え

2006年の晩夏から開始したブルーベリー栽培。

家の軒先で、鉢栽培からのスタート。

始めの頃は、右も左も分からぬチイチイパッパであるからして、水切れの悪い用土に漬け込み、貧弱苗に仕立ててみたり。

水やりの感覚もわからない為、やり過ぎたり・やらな過ぎたりの過保護・不過保護。

幼い苗木にはキビしき栽培者であったと思う。

情報といえば、よそ様のサイトにお邪魔して、品種の豊富さに色めき、どの品種が一番美味しいか?どの品種が一番育てやすいか?とときめいて、まだ見ぬ青い果実を夢みて楽しんでいた。

それから今年で7年目。

耳も目もないオタマジャクシも、立派な新一年生として、小学校に通うほどの期間に匹敵する、この7年間。

残念ながら、私の栽培技術といえば、えて変わらん。

日あたりの悪いベランダで弱らせ、水はけ極悪の植え付けで枯らし、水やり忘れで枯らしとまるで成長が感じられない。

成長したのは、つらのシワと腹の肉。

とはいえ、今年はすべてのブルーベリーを、親戚の空き地で管理できるようになり(土地の水はけは最悪であるが)、陽あたりは最高。
マルチ用の資材も準備が楽になった。

昨年末からは、メンデイトー・ウィトウ・マル・ヌイ・レカ・プルも新たに増やして、私のブルーベリーコーナーは俄然、賑やかに。

新しく定植した、キウィが住む国から来たウィトウ・マル・ヌイ・レカ・プルは、若々しい枝葉を広げて、可愛らしいことこの上ない。

ケムシ取りにも身が入る皐月の始まり。


さて。

ブルーベリーの栽培手引書である。

私が最初に購入したのは、『ブルーベリーの作業便利帳』という本。

これを寝がけに読みながら、挿し木はうんちゃら、剪定はこうちゃらと机上の空論、寝床で妄想をするのである。

私のブルーベリー歴と同じく7年モノ(2006発行)。

今となっては、新しい品種なども載っていず、情報としての劣化が感じられなくもないが、便利手帳として、ありがたく読ませていただいている。

そして、もう一冊が『ブルーベリー大図鑑』。

この本には、ブルーベリーの栽培に関する記述はない。

日本で見られる品種(2006年当時)の違いを、花~幼果~青い果実~葉の形状にわたり、画像で示し、文章で魅せる図鑑なのだ。

しかも。

この図鑑の作者は、ブルーベルー農家でも、農業大学の先生でもなんでもない、市井の一般人。

作者はマーケティング関係の会社に携わっており、趣味でブルーベリーを栽培しているうちに、その魅力(魔力)に惹かれる。

そして、日本で栽培されている品種を調べるうちに、長野へ行ったり、青森へ行ったりのブルーベリージャーニー。

その姿は、まるでクエストを求める探求者のよう。ブルーベリーの巡礼である。

この図鑑、定価で3,800円成。

けっしてお安いお値段ではないが、その当時の私、ちょっと心がどうかしていたのか、迷うことなく購入。現在に至る。

図鑑には、品種の紹介だけではなく、品種が生まれた経緯から、ブルーベリーマーケットに対する苦言など、作者の深い洞察力がうかがえ、唸らされる。

ブルーベリー関連の書物では群を抜いていると思う。

刊行から7年が過ぎたこの傑作。

今では市場に出回らない為、中古相場では倍以上の価格となってしまった。

そのため、作者がこれに嫌悪し、ウェブ上で電子化。

今ではネットで、だれでも閲覧可能な図鑑に。

現在は、随分と新しい品種も増えており、図鑑としての価値は衰えているかもしれない。

しかしである。

まったくの素人が、ブルーベリーの専門家でもない一般人が、ここまでの情熱を持って、日本中を駆け巡り、地道に編纂したことには、瞠目せざるをえない。

ブルーベリーの文化史、歴史に残る名著とは当然の褒め言葉であろう。



玄人はだしと言葉がある。

玄人もはだしで逃げ出すほど、素人が芸や技術に優れていること。

世の中には、普通の人が、名も無き凄腕として、あちらこちらに潜んでいる。

専門職・専門家という自負がある人々は、くれぐれも、このような達人に足元を救われないように、気をつけなければならない。

己の職業とするところ、怠らず、邁進しなければならない。

ユメユメ。あなたも。わたしも。

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Author:藻の上の旦那
玄界灘に浮かぶ壱岐で、果樹栽培に勤しむ中年です。
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