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藪から巣

まずいことになった。



畑仕事の帰り道。


果樹畑からコンクリの坂道を下りつつ、坂道にはみ出てぶら下がる葛のツルを刈っていたとき。



バシッと刈った葛の葉っぱの下から、人の頭より大きなスズメバチの巣が現れたのだ。



今まで何度となくこの道を通り、果樹畑にかよっていたのだが、スズメバチが巣を作っていたとはわからなかった。




スズメバチの巣に驚く私。


いきなりの狼藉に驚くスズメバチ。



私が目を向けた瞬間、丸い穴から何匹ものスズメバチが我先にと飛び出して来るのが見えた。

狼藉者に制裁を下す為に。



もちろん、脱兎の如く逃げ出して、大事にはいたらなかったのだが、これから畑に行くのが恐ろしくなってきた。




果樹畑へ続く道は、このコンクリの坂道しかない。


スズメバチの巣は、私が不用意に葛を刈った為に丸見え。


目と鼻の先の距離。





スズメバチ。

私の畑では、私が不在時の害虫駆除要員として活躍を期待しているガードマン。

できれば殺したくはない。



しかし、巣の前を通るのは危険が危ない。

巣には近づきたくないが、畑にいくには巣の前を通るしかない。




蜂達は、巣の存在を無駄に世に知らしめた私を許してくれるのだろうか?


今後、私が坂道を通ることに苛立って、襲いかかってくることはないだろうか?



いやいや。

間違いなく。

絶対に攻撃される。





親戚にこの話をしたら、危険だから駆除した方がよいという意見あり。

また一方は、秋までほっておいたら、何処かへ行くからそれまで畑に行くなという意見もあり。




個人的にはスズメバチを駆除する気はない。

彼らの活躍で畑の生態系ができていると考えている。

果樹に仇なす虫を食べてくれるのは有難い。




だが、巣に近づいて病院送り(下手すりゃあの世行き)になることも避けたい。

こればかりは話のネタではすまされないだろうし。


今暫くは、決断を決めかねている次第。




果樹畑に、まさかの展開。

畑への道は刺殺地獄への旅路となってしまった。


草木を育てるのも命懸けである。

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ゆりかご果樹園

山の畑に水を運ぶ。


前回の雨降りで、相当量の水分を与えられたと思っていたが、やはりこの夏の暑さは異常。


果樹畑のジャスミンやクチナシは、またもやしなだれ始めてきた。




以前までは、ペットボトルに水を入れて運んでいたが、水の量が少なく焼け石に水の如しであった為、新しく入れ物を用意した。



20㍑入りのポリタンクである。


ホームセンターで見つけたこのタンク。

これなら大量の水を畑には撒ける!と気分よく2つも購入。



しかし、その重いこと。

こりゃ2つは無理ばいと、結局一つだけしか水を入れなかった。



家でドップリと水を詰め込んで運んでみたが、この猛烈な暑さの中。

車まで運ぶのからして一苦労。



山の畑までの坂道を上がる時には、何度も立ち止まりながら果樹畑に持ち込んだ。


クチナシやジャスミンの株元に水を注いだ後は、スモモや桃にも水を与える。





酷暑に耐えるスモモを横目に、株元の草を刈っていたら、思いもよらないことが起きた。


草むらに踏み込んだ左足の下から、バタバタと暴れる動物の反応。

聞いたこともないような叫び声。



驚いたのは私も一緒。


すぐさま左足を上げて飛び退いた。



バタバタと慌てふためき出てきたのは、なんと鳥。


茶色い羽に、前方の木に飛びうつる姿。




雉。

桃太郎さんのお供のキジである。


この個体はメスである為、雄のような目立つ羽は持ってはいない。




このキジ。

田舎である私の住む島では、割りとポピュラーな山の隣人。


田んぼの畦道を親子で歩いていたり、道沿いの畑の真ん中で赤い顔した雄が、餌を探す様子をよく見る。



私の畑にも、立派な雄のキジが悠々と歩いていたことがあった。



しかし、今までの人生経験の中でも、キジを踏んづけたことは初めて。


草で見えない足の下で、いきなり暴れる生き物に出会った時の驚きは、ビックリを越えて恐怖であった。



思いがけない御客様に冷静を失いながらも、何かを感じ、キジが居た場所を覗く。




やはり。

卵があった。


ウズラより大きいくらいだろうか。

計五つ。


草で縁取られた丸い巣の中に、お母さんキジの宝物が収まっていたのである。



畑の中を、暑い臭いと念仏のようにブツブツ言いながら歩き回る私に見つからないように、じっと動かず卵を守っていた母キジを思うと胸を打たれる。



どれほど怖かったことか。


それでも逃げずに、卵に寄り添う母鳥の強さよ。


卵を踏みつけなくてよかったとホッと一息。
(母ちゃんは踏んだが)



しかし、安心は全くできない。





私の果樹園。

畑の御客様のカテゴリーにも記録していたが、大小様々な動物がくる。


特に気になるのが、蛇やイタチ・タヌキを代表する小型~中型の肉食動物。


可愛いキジの赤ちゃん達が、右に左に走り回る果樹畑を想像するのは、なんともほのぼのとさせられるのであるが、外敵も多い為心配。


私が要らんことをした為に、巣の周辺にあった背の高い草もポッキリ逝っており、よけい目立つ感じに。



なるだけ目立たなくしておこう、そっとしておこうと、卵の周辺に刈った草を集めて隠蔽工作。




さて。

夕陽のあたる丘は、果樹畑に加え赤ちゃんのゆりかご機能も補完された訳である。


しかし、この雛達が無事に成長できるかはわからない。


母親キジにとっては、最も脅威であろうと思われる私の存在。





いやしかし。


よりによってこんな所で。


雉も産まねば踏まれまい。

である。

美人局 私の防虫対策

大雨の後の山の畑。


つかの間忘れていた暑さに、呑み込まれそうな程の良い天気。


いつもの防虫&日焼け対策装備に身をつつみ、鎌を片手に果樹畑をさ迷う。



暑さの切れ味も抜群の八月。


飛び交う昆虫の勢力分布に新たな変化あり。



シオカラトンボである。

畑のあちらこちらを飛び回ったり、スモモや桃の葉の上で休んだり。



葉に止まって休んでいるトンボに、ゆっくり近づき観察する。


トンボの眼鏡は~と歌にあるが、トンボの顔をよく見れば、勉強が出来そうな、頭の良さそうな顔をしている。



このトンボと言う生き物。

各々縄張りを持つ昆虫であるらしく、畑をさ迷う私を避けようと他所の縄張りに飛び込み、追い回されている光景をよくみかける。

それはオスもメスも関係ない様子。



そして、餌を捕まえる時の速さ・正確さは素晴らしいの一言。


私の畑にはアオバハゴロモと呼ばれる、羽が美しい虫がいる。
(この虫、私の住んでいる地域では通称たなばたさん、幼虫は白いふわふわの綿に包まれて、草木の枝に止まっている)


このアオバハゴロモ、私が畑を通ると驚いて飛び出して来るのだが、飛び立ったが最後。

待ってましたとばかりに、シオカラさんが飛び掛かる。



このシオカラの活躍だろうか。

畑にいた大量のやぶ蚊の数が、圧倒的に少なくなっていることに気づいた。


それは、あの鬱陶しいアブも同じ。



畑仕事で汗かいて、ほどよく人間の匂いから動物の臭いに変わった頃。

何処からともなく現れては、私に突っ込んで来るアブ。

私に近づいて五月蝿く飛び回ろうとした途端、私の専属ボディーガードことシオカラ先生の餌食に。


アブを捕まえた先生を追いかけて、そのお食事風景を盗み見。


先生の大顎に、頭から砕かれていくアブを見た時は、その凄まじさと格好良さに痺れた。



アブが近づく。

先生の縄張りに入る。

アブの人生(アブ生)終了。

また、別のアブが近づく。

別の先生の縄張りに入る。

アブのアブ生終了。



機動力・攻撃力ともに他の肉食昆虫を引き離し、ぶっちぎりで頼りになるシオカラ先生。


無農薬でコストゼロ。


最強の防虫装備は、トンボであると声を大にして言いたい。



アブから見れば、人間とトンボの美人局。


種族を超えたつつもたせ。


これから暫く、シオカラ先生の機嫌が上々なうちは、アブを引き寄せる美人の役を引き受けるおっさんなのである。

牛小屋の牛の気持ちがわかりました。

夏の果樹畑。


蚊除け・蜂避け対策に携帯用蚊取りと、頭から被る防虫ネット。

更にコメントで助言頂いた、防虫スプレーも買い込み、上記の昆虫からの嫌がらせについては、全く問題がなくなった。

ある虫を除いては。





アブである。


以前、果樹畑にスズメバチが出没することを記事にしたが、スズメバチは基本的に私をガン無視。


親指ほどもあるこのスズメバチ。

でかい体にゴツい羽音でブンブン飛び回るが、私がゆっくり近づいて観察しても、全く意に介さない。

餌となる虫探しにご執心で、汗臭いおっさんには目もくれず、果樹に害する虫を持ち去ってお行きになる。


こちらがむやみに手出しをしない限り。

私にとって
スズメバチは、激しく頼りになる防虫マシーンである。




さて、件のアブ。

梅雨を越えて、暑さの本番を迎えた7月中旬ぐらいから目立ち始めた。

最初は蜂が飛び回っているのかと、ビクビクしたがアブとわかって安心。

ではない。



このアブ。

スズメバチとはうってかわって、汗臭いおっさんが大好きなご様子。

とにかく鬱陶しい。



蚊は、人間にわからぬように生き血を吸うが、アブはいきなり体当たりをしてくるのでビックリする。

しかも、蚊と同じように人を刺す。


私は刺されたことがないが、人に聞くとなかなかの痛みであるらしい。


それが畑をウロウロ徘徊する間、ずっとついて回るのである。

もちろん私も手で払って追いやるが、素早いアブは余裕でかわす。

叩いては逃げられ、払っては飛び付かれ。

ノロマな牛小屋の牛そのもの。




そして、一番厄介なのは人間が一番無防備になる一時。

排泄TIMEである。




今までは、漂う蚊にさえ気を付けていればよかった。

しかし、今日は違った。

畑の奥の雑木林に、小を致そうと歩いて行くが、何匹ものアブが一緒に付いてくるのだ。


こりゃかなわんなぁと思いつつ、我自慢のピストル(南部十四年式)をそびき出せば、右に左に飛び回っていたアブが、いきなりシンボルめがけて突っ込んできた。




基本的に男子のシンボルは、突っ込む為の器官である。
(あとオシッコ)


それが反対に突撃をくらい、慌てた私の放水は見事に的外れ。

手にかかるは足にかかるは。


両手両足は残念なことになったが、放水止めまでアブの特攻は止まない。




アブを避けるために、シンボルの上で両手の指をピロピロ波打たせ威嚇。

体は波に揺らめくワカメのように前後に揺らし、アブが体に止まるのを防ぐ。





想像できるだろうか。

昼なお暗い雑木林で、チ○コ丸出しの中年が、チ○コの上で両指をピロピロし、体を揺らしながらオシッコしている姿を。


変態である。





黄金水で濡れた手をズボンで拭う。

今更汚いことなどありはしない。

小便なんて汗と一緒。

出る穴が違うだけ。


そう自分に言い聞かせながら、畑を下る。




今後のアブ対策をどうするか。

今はそれが一番の問題である。


心置きなくオシッコをする為に。


孤高の殺し屋 畑の友

畑の草を刈る手が止まる。

草の葉に寄り添う、カマキリを見つけたから。




暑い7月末、酸素が豊富な緑のジャングルには、大小様々なカマキリが、自慢の鎌を舐めながら、静かに獲物の到来を待っている。


幼い頃から、カマキリは好きな昆虫だ。

スレンダーな体を緑の壁に溶け込ませ、じっと獲物を狙う。

トンボが強襲型のプレデターなら、カマキリは静かに死を呼ぶ暗殺者。

子供心に、孤高の虫の王者に憧れを抱いていた。



このカマキリ。

寿命は一年もない。



高いススキの穂先に産み付けられた卵から、兄弟揃って、外の世界に出て行く。


蛙の舌。

蜘蛛の前足。

黒ありの顎。

緑の壁から現れる、痛恨の一撃から逃れ、同じ場所で生まれた、自分の兄弟たちにも命を狙われながら。
また、同じように、自身も兄弟達を糧にして、したたかに生き抜いて行く。



成長しても、食うか食われるか。

ムカデ。

オニヤンマ。

スズメバチ。

トカゲ。

鳥。

山の畑のジャングルで、無数の殺し屋の牙をくぐり抜け、いつか彼も殺し屋になる。

しなやかで美しい殺し屋になる。



何百といた兄弟達の中で、僅かしか生き残れない、自然の厳しさ。

それを生き抜いてきた彼の(彼女の)姿は、実に美しい。



海外に生息する、カマキリの仲間に花カマキリがいるが、その美しさは、生きる美術品である。

その進化は必要に応じてのものであろうが、極めて芸術的。


カマキリの、肉食昆虫としての性能の高さ。

その性能故の、そのフォルム。

性能の高いものは美しい。

美しき天然。

神の御業の尊しやである。




そんなカマキリに心寄せつつ、畑の果樹を見て回る。


気になるは、スモモの太陽。

以前に、葉っぱのコガネムシ被害を記録したが、ますます枝が禿げ上がってきた。

なんかおかしいと、顔を近づけて見回りすると、目前に、親指ほどもあるキミドリ色した、どでかいイモムシが現れた。

いきなり出てきたイモムシに、思わず、「キャッ!」とお姉みたいな声が出たおっさん。

揚羽蝶か何かの幼虫かと思うが、とにかくでかいので、なんか漏らしそうになった。


ビックリしてオカマな叫びをあげた恥ずかしさと、葉を食い荒らされた怒りで、強めのテデトール発動。

枝にしっかりしがみつくイモムシの足には、感心させられだが、滞りなくご退場いただいた。



果樹の葉や枝、その実を狙う昆虫たち。

それを防ぐ、私の用心棒。

暑さに負けて、見回りをサボりたくなる時の、畑の友として、これからもその鎌の切れ味に期待するのである。

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Author:藻の上の旦那
玄界灘に浮かぶ壱岐で、果樹栽培に勤しむ中年です。
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