山の畑 その変貌

スズメバチの駆除も終わった先日。


どれ、のんびり草刈でんすっかねぇと山の畑へ。





まず、最初の問題は、畑に続く道が無くなっていたこと。



正確には、草が伸びすぎて道がわからなくなっていたのである。




因縁の宿敵、葛を筆頭に名前も知らん・わけわからん草が緑の壁に。



胸元よりも高く伸びまくっており、一気に不安感に襲われる。




畑の果樹は草に押されてないか?



葛に巻きつかれていないか?



そんな不安を胸に、ばっつんばっつん草を刈り進み畑に到着。



やぶ畑


えーっと。



ここ。



どこよ?






私の果樹畑。



一か月の間にやぶ畑に(涙)。




先月までは、高くても私の膝丈ほどしかなかった緑の軍団。



この一か月で爆発的成長を見せやがる。



変わり果てたわが果樹園の姿に息を飲み、しばしボー然。



なんというかここまで凄いと笑うしかない。




いったん、木陰があるベース(いつも荷物を置くところ)に向かう。




畑の中で無双する葛のツルに足を取られながら、こけつまろびつ歩み行くと、草の間からわずかに見える果樹の姿。




リュックをおろし、まずは果樹の観察から行っていく。



成長ぶりではなく、やられっぷりを見物に。である。




とその前に、以前に雉が卵を産んだと思しき場所を探したが。



特定することはできなかった。



雉の卵

先月見た雉の卵。


卵の殻が割れた跡は見えなかったが、シバザクラを植えていた場所の土(ここは草の被害が少なく、土が見えていた)には、鳥の羽が何枚か落ちており、存在自体は否定できない。



5つの卵が無事に孵化し、親と一緒にどこかへ行ってしまったことを願うのみである。





プルーン バーバンクグランドプライズ

プルーン バーバンクグランドプライズ。


生存確認に時間がかかった品種の一つ。



とにかく、どこに植え付けていたかわからなくなっていた。



この樹は、畑に上がってすぐの場所に植え付けていたが、背が低い&草の量が半端ではなかったため、見つけるのに時間がかかった。



誤って果樹を傷めないようにと、慎重に鎌を振り回していたとき、ふと足元に目をやった際、支柱にしていた竹の棒が見えた為に発見した次第。



もう少しで蹴り飛ばすところやったし。



草の陰に隠れて日がほとんど当たっていなかったが、枯れずに生きていてくれた。




八重桃 ひなのたき

ひなのたき。


これはすぐに発見できた。


独特の枝垂れた枝葉が目についたから。



この樹も全ての枝を葛に絡めとられており、さながら囚われのおひなさま。


両手を縛られた姿が何とも悩ましげであった。




シオシオになったジャンボ白鳳

ジャンボ白鳳。


完全に草に覆われていたため、成長が止まってしまったかのよう。


縮む葉っぱが残念な感じ。




死にかけの川中島白桃2号

川中島白桃。


これに至っては息も絶え絶え。


少しの成長も見られず、葉は落ちて三枚しかない。




葛に巻かれたスモモ 太陽

スモモ 太陽。


2mを超えて伸びた力強かった枝は、葛のツルによる巧みな誘引で、見事に弓なりに曲げられており、一月前とは別人に。



ぐるんぐるんの葛のツルを、スモモの葉っぱを引っこ抜かないように取り除く作業の時間のかかること。

そのだるさったらない。




やっとのことでツルを外したのがこちら。


ハゲ散らかしたスモモ 太陽の枝

禿げ散らかした枝のさみしさよ。




以前、コガネムシに葉っぱを食い荒らされて、傷んだ葉っぱが多かったこの太陽。



今回は、葛のツルに巻き付かれ、しごき抜かれたせいであろうか。



ツルッつるのハゲ枝になってしまっている。



何事であれしごきすぎはよろしくない。



枝であれ。



竿であれ。






さて。



その他の果樹もみな何らかの草被害を受けており、雑草の強さを改めて思い知らされた。



そして、桃の大久保さんに至っては、草が凄すぎて存在自体確認できなかった。




木陰に咲く名も知らぬ花

木陰に咲く名も知らぬ可憐な花。





果樹のやられっぷり。



照り付ける初秋の太陽。



やぶ蚊の猛攻。




九月とはいえ、畑はやっぱり大ハード。



そんな中でも、今回一番つらかったこと。





雑草の花粉。


名前は知らんが、この時期に花を咲かせる雑草が、畑一面にございまして。



その名も知らぬ草。



鎌を振るたびに大量の花粉を飛ばしてくる。




優しく振るえばフワッと。



激しく振るえばボワッと。




凄まじい量のお粉が私のお鼻を直撃。




鎌を振るたびにくしゃみが飛び出す。



もうね。



出るは出るは鼻水が。





いや、鼻水とかの次元ではない。




洪水である。




何度もティッシュで鼻をかむが、すぐに底をついた。



しかし止まらない鼻水は、犬のよだれのように顎まで流れる。



仕舞には服の肩口や袖で拭いていたら、昔の子供かと思えるほどテッカテカになった。



鼻水垂らしながら鎌を振るその姿は、とても人に見せれるもんじゃない。




今すぐにでも鼻を引きちぎって、水道でじゃぶじゃぶ洗いたい願望を抑え黙々と草刈。

(実際はくしゃみ続きでウルサイのだが)



やぶ畑全体

やぶ畑の全貌。

全然草刈が進んでいない。




耐え難きを耐え、忍び難きを忍んでこなす畑仕事。



涙目で、鼻汁を顎まで垂らしながら思う。



草との果てしなき闘い。


パソコン新調 スズメバチ退治

今更のことだが、パソコンを新調した。



スマホだけの生活ではやはりいろいろと不満(欲求不満)が生じて。


である。



新しいパソコンはやはりいい。



早い。軽い。



うっふん動画もサックサクである。





さて。



先日、件のスズメバチの巣を業者さんに駆除してもらった。





私の休日に現場で待ち合わせ。



時間通りに業者の方が来られ、駆除用スーツ(あの宇宙服みたいなやつ)に着替える間、しばし閑談。


今年はやはりスズメバチ駆除の依頼が多いとのこと。



その話の中で、自分で駆除しようとして蜂に刺され、病院に行く羽目になった人が何人かいたらしく、皆さま一様に、素直に業者に依頼しなかったことを悔やんでいたと。



実は私、アマガッパ着込んで行けばどうにかなるやろと、自分で駆除してくれると考えていたのだ。



ホント無茶せんで良かった。






そんな業者さん、得物は殺虫剤1本だけ。



私が場所を伝えると、ズンズン巣に近づき、いきなり巣にある丸い穴めがけてブッシュー。



剪定ばさみで枝から巣を切り取るまで1分もかかっていない。



スズメバチの巣
メロンみたいな巣。



こんなにあっさりと済むなら早く頼めばよかった。




2・3日は蜂が巣の周りにいるから近づかないほうがいいと言われたので、蜂が遠のくまで放置。






そして。



その数日後に行った山の畑。



夏の暑さとスズメバチの巣で、山の畑に行くテンションがダダ下がりであったこの一か月。



久しぶりに行った山の畑は、畑ではなくなっていた。 


続く。


私の農作業着 夏服選び

畑仕事に着ていく服をどれにするか。


機能性と見た目にこだわるおっさん園芸家。

暑くてやぶ蚊だらけの畑に合う服を考える。



何事も形から入る私。

冬の間は、世界のUNIQLO装備を身に纏っていたが、涼しくなると、黒のジャージで土いじりに勤しんだ。


しかし、スズメバチの登場により、黒ジャージは危険と判断。
(スズメバチは黒い色には攻撃的になり、白い色にはあまり反応しないとのこと)

しかも、ジャージは蒸れて暑い。
この時期は特に地獄。



そして、私の畑は草ボーボー。

色々な虫がいる生き物たちのサンクチュアリ。


いくら暑いとはいえ、半袖半ズボンは無謀。

そんなカッコで行った日にゃ、やぶ蚊に食われ、雑草に擦られて泣きを見るのは必至。


よって、ターゲットは長袖となるが、白系の長袖服は持っていない。



すかさず、困った時のネット通販。


農作業着で、検索すると、出るは出るは。


オーバーオール風のアメリカンファーマースタイルから、農ギャルとかいう若手お嬢さん向き(おばさんも可)まで様々。


電脳店舗の膨大なリストの中から、キレイめな、お洒落かっこよく見える、色の淡い薄手のブルゾンを購入。

ズボンも同じような柄を合わせて買った。



数日経って、物が届き袖を通してみる。


モデルさんみたいに小綺麗な格好で、草刈りに勤しむ自分を想像し、ワクワクしながら服を着用。



しかし。

鏡に写るその姿はどうみても、仕事の出来ない建設関係の人か、冴えない農協職員さんにしか見えない。
(いや、上記職種の方に悪気はありません)


サイトのモデルさんは、あんなに小綺麗に着こなしていたのに。



そこにいるのは、長袖で汗だくの地味なおっさん。



これが現実である。




さて。

服はこれで良いとして(納得は出来ないが)、頭部の装備を揃えることにする。



今までは、白タオルをほっかむりしていたが、蚊の攻撃を完全に避けられない。

メガネをかけた上から、まぶたを刺されたこともあるくらい、気合いの入ったキッスを仕掛けてくる畑のやぶ蚊。

今後はスズメバチも見回りに来ているので、やはりほっかむりだけでは、心もとない。


フラフラとホームセンターを徘徊していると、頭に被るタイプの白い(ここ重要)防虫ネットを発見。



これはいいもん拾うたと、麦わら帽子にセットして、気分よく畑に出かけたが、網目が白の為、激しく視界が悪い。

一度ならず、草と間違って桃の苗を蹴り飛ばそうになり大変危険。


しかし、外すとやぶ蚊が塊になって吸い寄ってくる。



被れば作業着効率が下がり、外せばやぶ蚊のエサ。



暑さ、痒さ、臭さ。



進退窮まる畑のおっさん。



こんな私の、明日はどっちだ?


人生にある三つの坂


今日は朝からお腹の調子が悪い。

下痢をしている。

昨日の夜に飲んだ、越の寒梅の影響である。
(酒を飲んだ翌日は下痢になる体質なのだ)


思春期の娘さんのように気難しい腹をさすりつつ、いつものように果樹園に着いた。

しばらくの間、草刈りや果樹の成長を眺めて、気を紛らわせていると。


やって来ましたお腹の急降下。

畑に来る前に、トイレで用は済ませたので、もう出ないだろうと思って安心していたが、甘かった。

腹痛はお腹の壁を叩き、ギュルルギュルルと大声を上げながら、押しては返す波のように、ドンつくドンつくリズムに乗って、下っ腹へと進撃の巨人。

とどまる事を知らず。


しかし、出すものは家で出している。

もうなんも出らんはず、と開き直って作業をするのだが。


鳥肌が立つ。

冷や汗が出てきた。

蟻の戸渡りが湿気を帯びる。


車で家まで帰ろうか?

否。

肛門括約筋の限界が近い。

車の揺れは危険だ。

車の中で漏らすことなど大人として不可能。



いつかはこんな日がくると思っていた。

ここは覚悟を決めるしかない。

山の畑で野外プレイである。


小用は、どこでも出来る。

ズボンをちょっとずらせば、すぐに発射準備完了だ。

しかし、大となると話が違う。

自尊心の問題だ。

お尻丸出しなのだ。


いくら誰もいない畑とはいえ、ケツ丸出しは勇気がいる。

それに大事なおケツを、毛虫にでも刺されたらたまらんぞ。

万が一、毒虫におケツを刺されたら。

さあ、病院のドクターになんと言おうか?

野糞の末に、毛虫に尻を刺された結果の病院受診か?


恥ずかしくて憤死レベル。

嫌な想像が頭をよぎる。

決心が揺らぐ。


しかし。

今の自分に迷うほどの猶予はなかった。

早く、実行に移さねば、パンツの中で赤ちゃんが生まれてしまう。


心の中でemergencyと叫びつつ、リュックの中のポケットティッシュを探す。

冬場の鼻水拭き用にと、リュックに入れておいたのだ。

己の用意周到さに満足した瞬間、悲劇が。


616 さかなくんちり紙


漁協でもらった、このさかなくんのポケットちり紙。

なんと、ちり紙が1組(2枚)しか入っていないではないか。


俺にまかせろ的笑顔のさかな先輩だが、まったく任せられない。


役たたずのさかなくんを恨みつつ(お門違いであるが)、火急の事態にて、畑の奥を目指す。

適当な場所を見つけ、スコップを振るって、便壷確保。

ミサイル発射のカウントダウン。



3




2









ミサイル発射

発射!

即席便器を叩きこわすほどの勢いでブッぱなし、放心。

安心したものの、予測した通りに紙が足りない。

満足にお尻をキレイに拭けない。


もちろん、ここは山の中。

ちり紙などどこにもありはしない。

最悪、パンツを脱いで、それでキレイにして、ノーパンで帰るか?とも考えたのだが。

よく見れば、そこかしこに木の葉っぱがある。


仕方ないが、これを使おう。

よもや、葉っぱで尻を拭うなど。

お釈迦様でも知りはしまい。


手に届く範囲に葉っぱがなかったので、ケツ丸出しのまま、中腰で、良い葉っぱを求め、木々の間を彷徨う。

その姿は、いつかアメトークで見たバイきんぐ小峠の‘妖怪クソじじい’そのもの。


色んな種類の葉っぱを集め、お尻を拭きにかかる。

このような非常事態ではあるが、普通に生活していたら絶対に見つけられない、新鮮な発見があった。


・古い葉っぱは、予想通りゴワゴワで、デリケートな私のお尻には合わないこと。
(ビワのでかいごわごわの葉とか)

・新鮮で新緑の眩しい葉っぱは、ツルツルで、意外と拭きにくいこと。
(ヤツデのツルツルの葉とか)

・柔らかいうぶ毛の生えた葉っぱは、うぶ毛が菊門をキレイにしてくれること。
(精力絶倫の葛の葉とか)



さて。

今回の体験から学んだこと。

それは、人生において、危機はいつ訪れるかわからないということだ。


人生には、三つの坂があるという。

一つ目は、どんどんイケイケの上り坂。

二つ目は、何をやっても、裏目にでる下り坂。

そして三つ目が、何が起こるかわからない、まさか(魔坂)。


思えば、小学校の担任だった松本先生が言っていた。

『ポケットには、いつでもハンカチとちり紙は入れましょう』と。

先生、あなたは正しかった。


月曜から草刈

今日は月曜、仕事はお休み。

久しぶりに山の畑に行ってみる。

このところ、帰りが遅くて畑に行けなかったので、楽しみ愉しみ。


610 他所様の畑(果樹園への道)

果樹園に着く前から、草の関門有り。

一週間ほど見ていない間に、果樹園に続く道が、緑の壁に覆われていた。


この道。というより草むら。

実は以前に、ジャスミンを植えた下の畑(他人の)なのであるが、ご覧のとおりの草の壁。

果樹園に行く前からいきなり草刈である。

この季節、草の伸び率がハンパないことは、承知していたが、まさかこんなにとは。

他所様の畑(果樹園への道)は全く隠れてしまっていた。


イバラをへし折り、カズラを払い。

伸び放題の草刈り行脚。

鎌をふりふりチイパッパ。

まさかの道作りで大汗かきながら、果樹園に到着。

予想通り、我が果樹園の草たちも凄まじい繁栄ぶり。


そしてその筆頭が、かの悪名高いセイタカアワダチソウである。

前回、畑に来た時よりも更に背を伸ばし、私なんか見下ろすほどに育っている。

そしてその穂先には、大量のセイタカアワダチソウヒゲナガアブラムシ。


今日の目的は、セイタカアワダチソウの徹底排除。

蚊よけのほっかむりスタイルでいざ出陣。


セイタカアワダチソウをズッポズッポと引き抜いていくが、色々とやっかいなことが。

まず、この畑には、葛が大量にはびこっており、そのツルはご多分に漏れず、セイタカアワダチソウに絡みついている。

この葛のツル。

実に面倒なのだ。

引いても容易には切れず、足元にあっては、足に絡んで私をよろめかせる。


そして一番の問題は、アワダチソウを抜くときにある。

アワダチソウを抜こうとすると、葛のツルがとなりのアワダチソウを引っ張る。

引かれたアワダチソウの穂先が顔に当たる。

穂先には、大量のアブラムシ。

抜くたびに、引くたびに、大量のセイタカアワダチソウヒゲナガアブラムシが顔面に直撃。


アブラムシの顔面シャワーなんて人生お初な出来事だが、相当に気持ちが悪い。

なお、このアブラムシ。

色は赤色。

潰れたら血のような体液がプチュッと。

顔で擦れた拍子に、潰されたアブラムシで、おっさんのお顔は血まみれスプラッターなことに。


曇天のはっきりしないお天気の壱岐地方。

それほど暑くもない、過ごしやすい気温だったのは、家にいるときまで。

セイタカアワダチソウを全部引き抜き、生えていた土地の土を、スコップで掘り返して根っこを出す。

流れる汗。

軋む腰。

悲鳴を上げる鎌もつ右手。

満身創痍で作業を終えると、夕方になっていた。


610 畑1

610 畑2

まだ、膝丈くらいには草が生えているが、それは虫たちの分。

全部を除草してしまうと、私の果樹たちに被害が及びかねないから残しておく。


ひとまずは安心だが、相手は、静寂を保ちつつもしたたかな強さをもつ植物。

これで駆除完了とは思えない。


作物は足音を聞いて育つ。

我が果樹園の果樹たちが、私の足音を覚えるくらい、今後もこまめな見回りをしていこうと思う。

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藻の上の旦那

Author:藻の上の旦那
玄界灘に浮かぶ壱岐で、果樹栽培に勤しむ中年です。
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